出版社内容情報
現在提唱されているオブジェクト指向開発方法論は、分析・設計フェーズに関する記述が中心となっており、要求仕様分析などの前段階や、テスト、メンテナンスといった後段階をも含めたトータルな開発プロセスを十分に統合しているとは言えません。そこで本書では、Booch法やOMT法、およびUMLといったオブジェクト指向開発手法を、完全なオブジェクト指向開発プロセスのなかにユースケースを基盤として統合する方法を示します。仮想プロジェクトによるケーススタディを通して、現在利用しているオブジェクト指向開発方法論の効果を飛躍的に高めるためのノウハウを実践的に習得できます。
【目次】
第1部 はじめに
第2部 システム仕様分析
フェーズ1 要求仕様分析
フェーズ2 システムOOA―静的な側面
フェーズ3 システムOOA―動的な側面
フェーズ4 ハードウェアとソフトウェアの分割
第3部 ソフトウェアオブジェクト指向分析
フェーズ5 ソフトウェアOOA―静的な側面
フェーズ6 ソフトウェアOOA―動的な側面
第4部 ソフトウェアオブジェクト指向設計-言語独立部
フェーズ7 ソフトウェアOOD―プロセス面
フェーズ8 ソフトウェアOOD―静的な側面
フェーズ9 ソフトウェアOOD―動的な側面
第5部 ソフトウェアオブジェクト指向設計-言語依存
フェーズ10 ソフトウェアOOD―言語による表現
フェーズ11 ソフトウェアOOD―メソッド設計
第6部 実装
フェーズ12 クラスの実装/クラステスト
第7部 テスト
フェーズ13 カテゴリテスト
フェーズ14 ソフトウェア結合テスト(SWIT)
フェーズ15 システム結合テスト(SIT)
フェーズ16 要求仕様のトレース
第8部 納品後
フェーズ17 メンテナンス
付録A 略語一覧
付録B 用語解説
付録C 参考文献
内容説明
まわりを見渡すと、オブジェクト技術は必要不可欠なものになってきている。Javaをはじめとするインターネット技術、コンポーネント技術、それを使ったビジネスアプリケーションの開発は今後ともソフトウェア開発の重要な部分を担っていくだろう。それらはオブジェクト指向型の開発がなされることが前提となる。これに対し、オブジェクト指向開発手法はUMLにより共通の表現方法を持ち、デザインパターンによって設計の意図を明示的に扱えるようになった。本書はその流れを一歩進め、要求分析からテスト、保守までの開発プロセスをすべて含んだものであり、分散アーキテクチャ上で、比較的大規模のグループ開発を行う際の技法や管理手法も扱っている。
目次
システム仕様分析
ソフトウェアオブジェクト指向分析
ソフトウェアオブジェクト指向設計―言語独立部
ソフトウェアオブジェクト指向設計―言語依存
実装
テスト
納品後