出版社内容情報
本書は、1997年に翻訳出版され、非線形動力学とカオスの入門的教科書として好評を博した同名タイトルの新装版です。著者の大学での講義をもとに書かれており、学部授業でカオス力学系を学ぶのにふさわしい内容を備えています。数学については基本的な微積分だけを前提にしており、章を追うごとに次第に高度な解析学の概念を導入していくという構成で、初学者でも無理なく学習できるようになっています。また典型的なモデルを徹底的に調べることによって、力学系のさまざまな概念が自然に身につくように工夫されています。グラフや図を豊富に使い、理解を深めるためのコンピュータ実験や研究レポート、章末問題ももうけています。本書による力学系の学習を通じて、読者は、数学研究における現代的アイデアに出会うことができ、また入門的な微積分のコースと、さらに進んだ解析学のコースとの橋渡しとしても活用できます
目次
数学と歴史の旅
力学系の例
軌道
グラフによる解析
固定点と周期点
分岐
2次関数族
カオスへの転移
記号力学
カオス
シャルコフスキーの定理
臨界点軌道の役割
ニュートン法
フラクタル
複素関数
ジュリア集合
マルデルブロー集合
発展プロジェクトその実験
著者等紹介
上江洌達也[ウエズタツヤ]
所属、奈良女子大学人間文化研究科。専攻、非線形動力学、統計物理学
重本和泰[シゲモトカズヤス]
所属、帝塚山大学経済学部。専攻、素粒子論、宇宙論、統計物理学
久保博嗣[クボヒロツグ]
所属、京都大学他。専攻、非線形動力学、統計力学
田崎秀一[タサキシュウイチ]
所属、早稲田大学。専攻、非線形動力学、統計力学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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