内容説明
テロリストから国際協調主義の権化へ。日本国際連盟協会会長・渋沢栄一から私達が学ぶべきことは山ほどある。実業人として到達した渋沢翁ばかりがクローズアップされる昨今、晩年の姿こそ、緊張が高まる現代、不安な未来を切り開く礎だ。
目次
1部 国際協調の理念、そして日本国際連盟協会(渋沢栄一・晩年の光芒―黙殺される国際協調の理念;渋沢栄一と「帰一協会」―「大正デモクラシー」の片隅で;「戦争を喜ぶと云うことは人類の最も恥ずべきことである」―国際平和運動の先駆者・渋沢栄一を検証する ほか)
2部 渋沢栄一・その周辺を巡る(渋沢栄一と労働組合運動;渋沢栄一と早稲田大学;「財政改革に関する奏議」を読む ほか)
3部 郷土文化会『故園』折々の記(「聴泉」と「聴泉圖」;拾う習性について;福沢諭吉の真実とは? ほか)
著者等紹介
小林敏男[コバヤシトシオ]
1936年、埼玉県深谷市生まれ。1959年、早稲田大学教育学部国語国文学科卒業。埼玉県立高等学校国語科教諭を定年退職後、有志の人々と渋沢栄一の顕彰活動に取り組む。渋沢栄一の映画化を進める会代表、渋沢栄一顕彰事業株式会社専務、渋沢栄一に学ぶ市民塾塾長などを歴任。現在、古典文学講読会を主宰し、古典文学の普及に携わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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