内容説明
信州を舞台にサンカ小説。山野を生計の場としたサンカの営みを小説にした2つの里物語。特殊な仕事、習慣を再現させて今に甦らせた小説は、背景に差別や反戦といった社会性を内包させている。一方で企業現場の労働者像をいきいきと描いた短編で作者の幅広さを提示していないか。
著者等紹介
田宮良一[タミヤリョウイチ]
1936年、長野県南アルプス山麓で産湯につかる。飯田長姫高等学校中退。日立製作所に入社。日本民主主義文学会会員。同ならしの文学会所属。千葉県船橋市に在住
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