内容説明
あの満州といわれた大陸で辛酸を舐めながらも「人間はね、死ぬときに『生きてきてよかった』そう思えることがいちばん幸せなのよ」と母の言葉。父母の離婚と反抗の中学生活、夜間高校、60年安保闘争の大学生活、中学教師をへて教護院での非行少年少女とのふれあい。定年後の自主夜間中学、ボランティア相談員としての不登校児とのかかわり、すべてをふりかえるとき、母の言葉がよみがえる。
目次
誕生の頃
満州での幼い日
大輪のひまわり
日本への引き揚げ
小・中学校時代
父の帰還
毎日が楽しかった高校
緑の会
六〇年安保闘争と大学生活
「蟻塚」と「パンドラの匣」〔ほか〕
著者等紹介
岡本たづ子[オカモトタズコ]
1936年、埼玉県浦和市生まれ。5歳で中国(昔の満州)へ行き10歳のとき日本へ引き揚げる。中学校の教師を経て’74年、埼玉県立埼玉学園に就職。’96年、定年退職。川口自主夜間中学校講師、埼玉県に夜間中学を作る会会員。上尾市文芸サークルあおばずく会員。上尾市在住
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