内容説明
困難さが増すなかで、それでも保育の力を実感し、その豊かな可能性に希望を託し、時代を拓く対話的保育の実践を探り続ける保育者たちに贈る、著者渾身のメッセージ!一冊目は、「子ども観」のとらえ直しと、新たな「保育者―子ども関係論」の提案です。私たちが未だ経験したことのない、多様性の時代の集団保育をいかにして創造するか?保育の中の「子どもの声」を鍵概念として読み解いていきます。
目次
第1章 自分の声を聴きとられる権利 子どもの声を聴きとる責任―子どもの声に耳を傾ける意味(保育における「子どもの声」;保育者が「子どもの声」に耳を傾ける意味 ほか)
第2章 声を持つ自由 発達する自由 協同する自由―子どもの権利条約時代の子どもの声(子どもは意味をつくる主体;リスニングの保育実践論 ほか)
第3章 リスニングと関係性の保育実践論―対話の時代の子どもの声(リスニングに反映される権力性;自分の声が社会を変える ほか)
第4章 逸脱と参画保育実践―多様性の時代の子どもの声(多様性の時代の保育実践;保育の中の「逸脱児」たち ほか)
著者等紹介
加藤繁美[カトウシゲミ]
1954年、広島県生まれ。名古屋大学大学院教育学研究科博士前期課程修了。保育・幼児教育制度、保育実践の理論的・構造的研究に取り組む。博士後期課程在学中に山梨大学教育学部に着任、以降2018年まで在職、現在山梨大学名誉教授。2018~2022年、東京家政大学子ども学部教授。おもな著書に『対話的保育カリキュラム(上・下)』(同、2007年・2008年、日本保育学会保育学文献賞受賞)他多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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