内容説明
世界の「質研究」は明らかにした。「質のいい保育は、子どもの人生を変える」と。経済効率優先の日本の保育政策と対峙し、すべての子どもたちの「権利としての保育」実現のために、今、私たちがめざすべき保育観・保育条件・専門性とは何かを提示する。保育関係者待望の一冊。
目次
第1章 今、保育観が問われる時代―二つの保育観と世界と日本の保育改革(「今、ここにある生活」のなかで育つ子どもたち―OECD報告「人生の始まりこそ力強く」を手がかりに;わが国の保育政策と「二つの保育観」問題;「今、ここにある生活」を大事にする保育とは;「子どもの生活を大切にする」カリキュラムの構造)
第2章 市場原理と保育の質―質の悪化を招く、日本の保育政策(市場化推進論における保育の“コストと質”;「保育の質」への市場主義的アプローチ ほか)
第3章 新第三者評価・マニュアル化と保育の質(保育サービスの評価基準はどのようにつくられたか―東京都サービス評価システムの保育観を問う;マニュアル化と「保育の質」;保育の規格化・標準化がかかえる矛盾;倫理的ジレンマと保育者の専門性)
第4章 保育の質研究が明らかにしたこと―「質を高める」保育条件と専門性(質のよい保育は、子どもの人生を変える―「保育の質」研究が始まったわけ;カリキュラムと保育の質 ほか)
著者等紹介
大宮勇雄[オオミヤイサオ]
1953年生(福島県)。東京大学教育学研究科修了。福島大学人間発達文化学類教授(幼児教育)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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