目次
1 発達を問い返す―『出会い』『かけがえのなさ』そして『遊び』
2 発達を見る目を豊かに
3 楽しさ体験の発達的意味―「おもしろかったー」はそのとき限りか
4 自然の多様性とリアルな自我の形成―子どもたちに不思議の王国・森をかえそう
5 子どもの遊びの変化と自我の空洞化
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう。
17
この本は、発達の段階論的捉え方について、疑問を投げかけている本だと思います。もちろん、「○歳になるとこういう発達段階になる」という目安は必要ですが、それに縛られてしまうと、子どもらしい、一人ひとりの豊かな発達観を見失う危険性があるからです。その子らしさをより豊かに形成するためという視点で価値づけることが大切だと思いました。そして現代においては、そうした発達観に立つうえで、科学の発展と民主主義の発展が裏付けているため、可能であると述べられています。事例も豊富で、保育実践から発達を捉える良書だと思いました。2015/05/08




