内容説明
妻にならなかった女たちの生き方。本書は「妾」という女の生き方を、主として日本文学のさまざまな作品を通して考えるものである。
目次
第1章 江戸風俗の妾―上田秋成『世間妾形気』、古典落語を中心に
第2章 蓄妾の時代―黒岩涙香執筆『蓄妾の実例』510例より
第3章 「妻妾」という言葉―明治における「妻妾」の同義性と『女坂』の世界
第4章 華族の妾―広津柳浪、円地文子、三島由紀夫作品に見る「妾」
第5章 船場の妾―『ぼんち』を中心に山崎豊子の作品世界より
第6章 女家庭教師―「娼婦」への可能性を秘めたキャリアウーマン
第7章 妾か二号か―社会的過渡期の言語表現と飯沢匡『二号』
第8章 キャリア愛人―女性の経済的自立志向と「愛人」願望
第9章 退屈な人妻―盗み、盗まれる悦び―渡辺淳一の描く男と女
第10章 女悪漢たち―ヴァイタリティあふれる、長い長い女の生涯
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