内容説明
著者が三十年あまりにわたって体験した怪奇譚を、嘘偽りなく本当に百話収録した実録怪談集。
著者等紹介
平谷美樹[ヒラヤヨシキ]
1960年岩手県生まれ。大阪芸術大学卒業後、岩手県内の中学校美術教師となる。2000年6月、『エンデュミオンエンデュミオン』(ハルキ・ノベルス)で作家デビュー。長篇SF『エリ・エリ』で第1回小松左京賞を受賞
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感想・レビュー
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夢追人009
147
平谷美樹(よしき)さんの実録怪談集・百物語の最初の一冊目ですね。呆気ない話も多いですが、それでも著者の誠実な人柄を感じさせる真実味のある作品集になっていますね。ご本人の体験談が多く素人っぽい話が多いですが、それが読者を信じる気にさせるのでしょうね。釣りに出掛けて少年の「助けて」と叫ぶ声や少女の「お兄ちゃん」と呼ぶ声を聴いた話。学生が心霊写真を持って相談に来て見ると恋人の背後に大口を開けて笑う眼の落ちくぼんだ老人の顔が縦五メートルの大顔面で写っていた。その後、彼の新しい自転車がパンクし著者は高熱を出した話。2020/05/26
じゅんぢ
29
あまり印象に残る話がなかった。でもビビりな僕は百話、二日に分けて読みました。2020/09/13
NAO
23
さらさらした感じだけど、実話とあってところどころ怖さはある。2017/01/07
chatnoir
11
最近は“視える”人が書いている怪談が多いなぁ。本当はSF作家さんらしい。釣りが趣味のため川での怪異が多数。個人的には、水の音で回りの気配がうかがえない状態はそれだけで怖いです。川に一人で行くことはないけど、水洗トイレを流す時、源泉かけ流しの温泉に一人で入っている時などが怖い。猫や犬に関する怪異も多くて、飼ってた猫が時々現れるのがうらやましい。雑踏の中には無数の霊が紛れ込んでいるらしい話が一番怖かった。2015/02/18
チェラ
10
この作者の作品を読むのは初めて。 釣り、教師、知人達と話しに繋がりがあるので自分が作者と知り合いで、話しを聞いている気分に勝手になっております。2013/02/06
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