内容説明
圧倒的な支持を得て遂に完結した、北方版三国志。熱烈な読者の要望に応えて、新たに収録した北方謙三ロングインタビューと、単行本のみの付録となっていた『三国志通信』を完全再録し、詳細な人物辞典、より三国志を愉しむための解説記事を満載したハンドブック。
目次
第1章 北方謙三インタビュー―三国志に想うこと
第2章 三国志の時代
第3章 漢たちの生きざま
第4章 人物辞典
第5章 三国志通信
著者等紹介
北方謙三[キタカタケンゾウ]
1947年佐賀県唐津市生まれ。中央大学法学部法律学科卒。81年『弔鐘はるかなり』でデビュー。83年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、85年『渇きの街』で第38回日本推理作家協会賞長篇部門、91年『破軍の星』で柴田練三郎賞をそれぞれ受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
336
少しずつ読み進めていた。著者インタビュー以外は、正直、読まなくてもよい。キャラ造形の裏話や人物への思い入れなんかは興味深い。読んでいて感じたように。やはり呂布/張飛/馬超への愛着が強かったようだ。関羽を書いた感想なんかも、すごく良くわかる。それにしても、二か月に一冊描き下ろしを続けていたというのは凄い。こういう、この世代の作家ならではの無茶話はいつも感心する。同期の大沢在昌氏なんかもかなり無茶していたようだし、そういった汗臭い作家作業をこなした人だけが辿りつける領域もあるのかなと思う。2019/01/10
あすなろ
97
今年はこれを読破してみよう。大好きな北方氏による北方三国志。その読本。これを先に読了したのは、何度も手に取ろうとして挫折する己が見えていたから、その予習として正月休みに読了。さぁて、いざ‼︎北方氏は、本シリーズを帝観・国家観で描いたという。また、それは読者には関係なきことで、自由に読んで欲しいという。機と自分の年齢が熟したと思っているのだが…2017/01/04
再び読書
45
北方三国志は一冊も読んでいませんが、三国志ファンとしては一度読破したいと思っています。そのため、予備知識を得るためと興味本位で購入。よって可もなく不可もなく読了。彼の拘りや、吉川三国志との違いが、何となくわかりました。共通点はやはり終焉は孔明の死であったこと。彼の拘りとして呂布に対する思い入れを感じました。また、いつの日か彼の三国志を読むことを楽しみにします。張飛の死も違うみたいですね!ぼくは個人的に人間臭い張飛が好きだったので、誰かの作品での張飛の掘り下げを期待します2023/08/31
hnzwd
41
人物紹介や時代の、解説も入った長いあとがき??増え続ける登場人物に困惑するような場合には、辞書のように確認しながら読むのも良いのかな?三国志通信はなかなか良い。2015/01/17
ヤジマ
29
主観点 6.5/10 序盤の北方先生のインタビューに興味があり購入したが、インタビューは序盤で終わり、その後は延々と物語のおさらいが続いた。ただ、補足のような豆知識も差し込まれており、眉唾なものもあったが造詣を深めることができた。それにしても関羽の身長は217センチもあったのか。それでもって馬で疾駆しながら20キロの青龍偃月刀を振り回すとか、そりゃ人がわんさか死にますわな。合掌。そしてやはり、北方先生の推し武将は呂布だった。愛は伝わってました。また、先生が曹操のことをこの上なく買っていたのは意外だった。2024/06/15