感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
4/123
7
再読。これ最初に読んだの多分14歳のころなんですが、未だにベッドに寝転がりながら読み返しては同程度にぞわぞわします。正直これを読んだかたとリアルであった事がないんですが、もしもあったとしてもどんな風に感想を言えば良いのか分からない一作。2017/01/14
浅木原
7
社会制度が破綻した2025年の日本が舞台の近未来スクールノワール。2001年の作品なのでもうこの世界10年後ですってよ、というのはさておき、金!暴力!SEX!な世界観でコバンザメ小悪党の主人公が宿主に振り回される前半はすこぶる快調。ディーラー少女との出会いから国家的陰謀に関わっていく後半は、その軸になる陰謀があまりにしょっぱい上に2015年現在ではどうにも古びて見えるのが難だけども、特に意味も無く学校が戦場になってバタバタ人が死ぬクライマックスまで含め全編妙な迫力に満ちている。面白かった。2015/12/09
臓物ちゃん
4
伴名練先生が読んでるらしいってので借りた図書館本。『東京デッドクルージング』や『お台場アイランドベイビー』みたいな、政府のせいで現状より何もかもが悪くなっちまったというしみったれたダメダメ近未来ものが俺は大大大好物なのだがこいつはくせえッー!タイトルに偽りなく街中ゴミだらけで爆発的に少子高齢化が進んだ近未来の底辺高校でのセックス&バイオレンスという、希望の代わりに糞を詰め込んだパンドラの箱みたいな汚いディストピアががたまんねぇぜ~~!でも語り口はライトなので胃もたれするような話じゃないのでオススメです。2019/08/22
k16
2
タイトルから内容想像できなかったけど読んでみるとタイトルそのまんまな内容。ある意味デストピアもの。2018/10/20
りゃーん
2
1本作の存在を知らなかった我が不明を恥じる。 この、普通の日常がじょじょにこの世界の秘密を暴く事件に発展する展開!その間に挟まれるSF的設定! プロットはかなりしっかりしているのだが、作者の、暴走機関車映画でのブレーキがブチ切れる瞬間のようなものを感じるほどのメルトダウンが、まさにエンターテイメント読んでるなぁ!と思わせるトコが素晴らしいではないか! 突っ走る、失踪する感触だけあればいい! 「カナリアが囁く街」や「二代目はクリスチャン」の如き、徹底的なラストバトルの後に、早朝、2人で歩く終章が素晴らしい!2015/04/16