内容説明
渋谷スクランブル交差点で使用中の携帯電話に、同じ音楽が一斉に流れだした―。その頃、宮下公園では斬殺死体と、またもや“PIG”の血塗りの文字が発見される。先輩の佐賀刑事と新米刑事の大貫が連続殺人事件として捜査に踏み込んでいくが…。一方、これらの異常事態を追うフリーライターの磯部聡子は、ネット上で独自に裏ネタをとろうとするが、次第に事件に巻き込まれ…。八月の熱帯夜、渋谷一帯を襲う十時間の恐怖のメロディー。究極の書き下ろしホラー長篇。
著者等紹介
島村匠[シマムラショウ]
1961年横浜生まれ。横浜国立大学を卒業。高校で教鞭をとるかたわら執筆した『芳年冥府彷徨』で、1999年松本清張賞を受賞
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感想・レビュー
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ミサイルボーイ
5
00年前後の渋谷は確かにこんな感じだったなあと思い出さしてくれました。後半は安っぽいサスペンスドラマみたいですが、最後のDJナツミとかいう方の解説のパッパラパー具合がグッド。私もあのヤバイ雰囲気が大好きでした、ありがとう00年代渋谷。2017/08/03
No.7
1
西暦2000年くらいの渋谷…。池袋ウエストゲートパークも、そのくらいでしたっけ。あの頃渋谷あたりに居たなら懐かしく思えたのではないでしょうかね。終章に入ってからは作者自身が飽きてきてる感じがして残念でした。2021/12/08
あこきち
0
音楽のもつチカラ。なーんか不気味だった。2013/01/30
groyer60
0
地方民が想像していた2000年代渋谷はまさにこんな感じだった。DJのあとがきもすばらしい。久しぶりにいい作品に出会えた。2019/08/02




