内容説明
流れてくる汗に髪を濡らし、少女は暗い森の中を走っていた。文字通り命を賭けて…。不倫のひとときを終えた刈原篤志と後藤美也子が乗る車の前に飛び出してきた少女は、不可解なメッセージを残して消失する。「つかまらないで、やくそくをまもって」と。その時から二人は恐るべき「何か」に追われはじめる。これは呪いなのか?二人の過去に何があったのか、未来に何が待っているのか?俊英が描くホラー長篇。
著者等紹介
山下定[ヤマシタサダム]
1959年5月3日、佐賀県生まれ。朝日ソノラマ『獅子王』の短篇「シミュレーション・ラブ」でデビュー。以後、SF短篇やジュブナイル長篇を多数執筆。最新作はSFバカ本にて「リストラ・アサシン」、異形コレクションにて「石女の母」を発表
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感想・レビュー
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うまる
28
【縛り本:ひらがなのみ3】あらすじから想像していた内容よりはるかに面白かったです。ゲスな人たちが追いかけられるだけのホラーではなく、時間ものに、誘拐事件の意外な真相ありと、思ってもみなかった展開で楽しめました。二人が選ばれた理由など、最終的に色んな事に説明が付く所も良くできていたと思います。意外な掘り出し物でした。2023/05/09
Yu。
15
不倫カップルが乗る車に突然飛び出して来た幽霊少女。そして「つかまらないで おにがおいかけてくる」 「わすれないで まもってね やくそく」と、これら謎のメッセージを残す彼女の意図は?なぜ彼らなのか?…といった具合にその瞬間から二人の恐怖の日々が幕を開けるというスリリングなホラーミステリ。ここまで膨らむか!。。。異界へ移されたり時間軸を飛び超えるなど変化に富んで面白いのだがその分大忙し。2015/03/01
Spok
4
いきなりの無茶振りに振り回される不倫カップル。えっ?とかへー、ほー、そうくるか、な展開は結構面白かった。壊れちゃってる犯人の不気味さが好きだな。最後は色々ときれいにまとめてあるのがちょっと残念。2015/06/15
ag0514@だが断る👼
1
☆☆☆ ハルキホラー文庫。全然怖くないし、内容も薄っぺらい。2019/03/24
ルルス
0
年内に読み終えるつもりが年越しちゃいました。内容はゾクゾクとかはなく、何か悲しいお話だったな。色々伏線があったり、犯人この人なのか!ってのはあったけど、突然話がぶっ飛んで「???」な感じに。おにごっこって、よくある猟奇的なものとか想像してたけど、ほんとに鬼だったのね。子供のいる母親なのに、轢いた子の息があるのに不倫がばれるから埋めようと冷静に言う女に、結婚の申し込みはしないよなー。2016/01/01
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- 和書
- 出口王仁三郎 3