内容説明
大学生の柴崎徹が迷い込んだ霊厳村。昭和三十年代の風情をそのままに残した古びたその村は、風景だけでなく、そこにすむ人たちまでもが時代ずれしていた。のみならず、夢を見ることが出来ないという奇妙な村人たち。村内で夢を見たことを知られたために、なぜか村人たちにとらえられてしまった徹はこのおかしな村を逃げ出そうとするが…呪われた奇怪な村を描いたスラップスティック・ホラーの怪作。
著者等紹介
中原文夫[ナカハラフミオ]
1949年、広島市生まれ。一橋大学卒業。主な作品に『不幸の研究』(第11回芥川賞候補)『彼らの此岸』『数列』『霧の中』『見えない男』『不定期バスの客』などがある。結社『短歌人』所属
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感想・レビュー
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ちょん
24
ホラー感もあまりなく、テーマもつたわってこず読み終わってもいつの間にか終わった‼︎という印象しか残らなかった(笑)あまり好きじゃないかな。2022/03/23
アメマ
17
昭和30年代の風情に取り憑かれた歴史民俗好きの大学生が、古びたある村に引き込まれ不思議で奇妙な体験をし逃げ出すのだが…という話。プロット的には興味をそそられ手にしたのだが、余りにも主人公のキャラと物語の世界観が薄過ぎて落胆している。稚拙な文章も駄目を押している。何だコレ!?(きゃりーちゃんの言い方で)☆1.02016/08/15
梅干し夫人
4
「明治」や「大正」よりも「昭和」という時代は怖い。2015/09/09
さといも
3
★★☆☆☆
秋芳
2
古い本とはいえ、あまりにも・・・な出来。うーん。2016/12/11