内容説明
情報省の鳥井は直径八万キロの頭脳を持つ。それは地球を環となって取り囲む、鳥井の大脳から増殖された五つの有機脳コンピュータであり、雑音情報からまったく未知の理論を導こうという「雑音計画」の中枢である。その“脳”にここ数カ月、異常が発生している。さっそく調査に赴いた鳥井だったが…(「地球環」)。情報サイボーグ・シリーズ全十一篇に、長篇の原型となった短篇版の「バビロニア・ウェーブ」を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニミッツクラス
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00年の初版を読んだ。解説を先に見た。本書はSFMやSFJ、奇想天外など(SFAは無い)に初出掲載され、のちに「太陽風交点」「梅田地下オデッセイ」「恐怖省」に収録された9編と、単行本未収録の3編の計12編で編まれている。そして情報サイボーグシリーズの総集編でもある。トリニティシリーズの総集編は「遺跡の声」として既刊であり、ノンシリーズの短編集は今のところ未刊のようである。SFAに長編として連載された「バビロニア・ウェーブ」の同名の元ネタ短編が3編の中の一つであり、お買い得の一言に尽きる。★★★★★☆2013/03/02
1977年から
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2010年
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- 和書
- 青木敏郎画集 〈3〉