内容説明
フィルス乳業の研究員が自殺した。遺書に「野に放たれしメデューサの群れに釈尊の導きあらんことを」という謎めいた言葉を残して。直後、奥飛騨地方に奇怪な症状の患者が続出する。ある者は内臓が、ある者は性器が、そしてある者は全身が石化してしまうのだ!鍵はフィルス乳業の新乳酸菌飲料に使用されている「メデューサ乳酸菌」にあると見られたが…。バイオテクノロジーの禁断の領域に鋭く迫る、期待の新人が放つ医学パニックSF。
著者等紹介
武森斎市[タケモリサイチ]
1956年大阪生まれ。医学博士。1982年京都府立医科大学卒業、1990年同大学院卒業。現在内科開業医。本作品によりデビュー
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