内容説明
祭りの夜の留守番、裏路地の影、深夜の電話、風呂場からの呼び声、エレベータの同乗者、腐臭のする廃屋、ある儀式を必要とする劇場、墓地を飲み込んだマンション、貰った人形…。ある人は平然と、ある人は背後を頻りに気にしながら、「実は…」と口を開いてくれた。その実話を、恐怖体験コレクターの著者が厳選。日常の虚を突くような生の人間が味わった恐怖譚の数々を、存分にご賞味いただきたい。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみきーにゃ
39
《購入》やっぱり平山さんは面白い!2014/05/05
Bugsy Malone
31
超短編の実話恐怖譚。著者自身の体験談もあり、じわじわ来る怖さがある。ただ平山さんの他の著作と比べると、少々拍子抜けの感が。2015/06/14
NAO
19
おみぐじ嫌いはある意味すごい。あとタクシーとフリマのものは買いません2019/04/26
hannahhannah
19
怖い本シリーズ第一弾。新「超」怖い話の1~3に収録された話からセレクトして再録されたもの。題名が編集された話もあった。超怖シリーズは誰が担当した話か分からないのも多かったので、「走る山伏」や「蝶のバス」や「カナダで釣ったもの」、「おみくじ嫌い」といったソフトで大人しい話が平山夢明の話だったということに驚いた。もちろん平山さん独特のエグさを感じさせる話もある。「福禄寿の話」はどれだけ食べても太らない女が出てくるが、アナボリックな状態にならないんじゃないのかね、これ?筋肥大は無理だろうし絶対嫌だわ、こんなの。2017/04/15
アイアイ
19
50の短編。携帯電話が普及されてるけど、まだテレカが使用されてたり、 完全デジタル化する前の平成12年の社会も垣間見れる。怖いのに「水木しげるって、絶対に子泣き爺を見たんだぜ」に不覚にも笑った。エレベーター、事故物件、人形、焼却炉に猫、王道のグロホラー。▽図書館2015/09/04