出版社内容情報
歌好きの寺山修司の著作にはおびただしい数の歌のフレーズが引用されている。父を亡くし母と生き別れた幼き日の唯一の友が、美空ひばりらの歌謡曲だったのだ。幼き日の母への思いを託した『母物映画』。天井棧敷の誕生秘話を語る『劇場へ』。そして四十七歳の絶筆時のエッセイである『墓場まで何マイル?』を収めた代表的エッセイ集。 (解説・萩原朔美)
内容説明
歌好きの寺山修司の著作にはおびただしい数の歌のフレーズが引用されている。父を亡くし母と生き別れた幼き日の唯一の友が、美空ひばりらの歌謡曲だったのだ。幼き日の母への思いを託した『母物映画』。天井桟敷の誕生秘話を語る『劇場へ』。そして47歳の絶筆時のエッセイである『墓場まで何マイル?』を収めた代表的エッセイ集。
目次
1 悲しき口笛
2 ぼくが映画少年だったころ
3 家出の抒情
4 消しゴム―自伝抄
5 歌のわかれ