内容説明
“ヒ”―はるか遠き御代から続くその一族は、歴史が動乱期にさしかかる時、「御鏡・依玉・伊吹」と呼ばれる三種の神器によってテレパシー、テレポーテーションなどの特殊能力を駆使し皇室の危難を救ってきたといわれる。織田信長の比叡山攻め、関ヶ原の戦い、幕末の争乱、太平洋戦争…日本史が激動する中を暗躍する“ヒ”一族の姿を圧倒的スケールで描き切る、一大SF伝奇ロマン。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
とも
35
★★★☆昭和48年に書かれたというから、45年前の作品となる。文書技術は古臭くて読みづらい面はあるが、徹底的に掘り下げたこのような作品が当時に書かれた事は驚きである。古代より日本を影から支えた<ヒ>一族の、戦国期から現代までの関わりを日本史のトピックスやキーマンを絡めて滔滔と述べられていくストーリーは一大叙事詩である2018/12/31
TheWho
16
天地開闢神話で、高天原に最初に生まれた三柱の神の高御産巣日神を祖とする「ヒ一族」。日本史の暗部に蠢くヒ一族の血脈をSF作家で直木賞受賞者の著者が綴る現代迄続く日本史ミステリー。物語は、織田信長勃興時から始まり武田信玄の横死、本能寺の変の謎、関ヶ原の戦いに係った明智光秀や天海僧正、猿飛佐助等のヒ一族の暗躍。その後天保の改革から幕末・明治維新、第2次大戦、アポロ11号の月面着陸に至るヒ一族の変遷が語られている。壮大なテーマと展開に圧倒された1冊です。2019/09/16
いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】
14
**ネタバレ・伝奇・SF**"ヒ"と呼ばれる一族がいる。織田信長の比叡山攻め、関ヶ原の戦い、幕末の争乱、太平洋戦争・・・歴史の動乱期に必ず出現し、皇室の危難を陰より支えてきたと云われる。はるか遠き御代から続く謎の一族を圧倒的スケールで描き切る!傑作伝奇SF!――架空の設定を史実に上手く溶け込ませる作家の腕は勿論のこと。それ以上に、この"ヒ"一族が長大な歴史的スパンを存続し得た"皆がしあわせに暮らせる世界はないのか?"という恒久の願いをリアルに描き切っている事が素晴らしい!読み手をぐいぐい引き込む傑作です。2012/09/21
Satoshi
13
ヒという超能力集団が歴史の裏におり、要所で活躍するという伝奇SF。戦国時代では本能寺の変まで起こして天皇を守ろうとしたが、幕末は新撰組、維新の志士とヒが絡み、戦後は戦災孤児の保護に努める。暗躍したというより、時代ごとの最適解を模索した一族のように見える。作中のところどころに表れる著者の歴史への批判的目線が面白い。2025/06/12
keisuke
11
父から読めと薦められて。とても面白かったかけど、読むのにえらい時間かかった。ヒ一族って一つの設定と、明智光秀をヒにするだけで随分上手く話が進んですごいよう考えとるな、という感想。ただ上巻部分の綿密さに比べて、幕末以降が少し雑な印象。龍馬が光秀の子孫でヒ、更に才谷梅太郎は別人でそれもヒ、っていうのは面白いけど、新撰組幹部がほとんどヒはやりすぎなような。ヒ同士の戦いってしたのに特に展開せんかったし、海外のヒの話も紹介しただけ。もうちょっと色々読みたかったな。2015/12/09
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