内容説明
古い城下町であたたかな夕暮れにつつまれた、いかにも平和な町、Ｑ市―ここに引っ越してきた和田行夫は、すぐにこの町の異様さに気がついた。明治時代を思わせるポストや人力車、町の人々が信じて疑わない「鬼」、そして人間の意思力が生み出す超能力の存在…。時間・空間・生活、すべてどこかがゆがんでいるこの町で行夫が体験する恐怖の世界とは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はらぺこ
45
ＳＦジュヴナイル。裏表紙の紹介文（あらすじ？）を読んで期待した内容と違った。主人公が下した決断より担任教師の考えに自分の考えは近い。 意志の力で瞬間移動したり難しい数学の問題を解いたりする。でも、思春期の男子の意思力は移動や勉強なんかよりエロ方面にかける情熱の方が勝ってる筈。なので個人的には男女間で服を脱がせる脱がされない等の激しいエロス攻防戦が繰り広げられてる場面が有ったら良かったのになぁと思った。2012/04/15
GaGa
41
終盤失速するも、今読んでもそれなりに面白いですなあ。眉村卓ももっと再評価されていい作家だと思いますね。ジュブナイル物も、同期の作家よりやはり頭一つ抜けている。他作品もぼちぼち読み返していこう。2013/04/22
ぜんこう
21
古い城下町のＱ市に引っ越してきた主人公一家。でもＱ市は時空のゆがんでる町。新参者の主人公がＱ市を変えていこうとするけど、なんか重い終わり方。 ジュブナイルということで、読みやすくわかりやすいけど、少しそれが僕には物足りない感じも。 ま、当初「中一コース」連載だったから仕方ないか。2016/06/05
ルカ
4
【再読】初めて読んだのは中学生くらいの頃。内容は忘れていた部分も多々あったけれど、大人になって読んでも面白いと思える内容でした。2015/01/20
めこたん
4
ドラマ「なぞの転校生」にハマり記念に眉村卓先生再読です。中学時代夢中読んだ記憶が蘇り懐かしさ半分、現在読んでも古く感じない物語性に驚き半分でした。ジュニア向けなので長編ではないのですがこんなに要素盛り込んでいいの？という位のサービスぶり。今の作家さんならこのプロットがあればシリーズ化するだろうなwこれから少しづつ読み直したい作家さんです2014/06/18
