内容説明
森と湖に囲まれた不思議な町「時の杜」。外部と隔絶された奇妙な異次元世界の森の奥で、女子高生・一色舞子が殺された。県警本部から現場へと急行した里見譲捜査官がそこで見たものは、スギの巨木に埋め込まれ、カチカチと静かに時を刻む謎の柱時計。死体の直腸温にフェチを感じる病院長の内村英太郎。捜査を露骨に妨害する地元巡査。奇怪な人間模様の中で起こったその殺人は、神をも恐れぬ壮大な陰謀の序章にすぎなかった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しん
1
全6巻からなる時の森シリーズの第1巻。とにかく出てくる登場人物それぞれが怪しすぎて先が気になりました。閉鎖的な地区に隠された謎、というテーマもありとても不気味な雰囲気です。そんな中で主人公である里見警部の、クールで飄々としている感じはうまくマッチしているなと感じました。2017/12/14
masayoriA
1
いま読んでも面白い。2014/05/09
Sato
1
Yahooのニューストピックスで知ったが、作家の吉村達也さんが亡くなったらしい。 吉村達也さんで思い出すのはこの本。森に囲まれた閉ざされた町『時の杜』で、連続殺人事件が起こる。 とまあ、ここまでは普通の展開なのだが、多数の登場人物たちがみんな怪しくて変人。登場人物が多いうえに、その関係が入り組んでいて、笑っちゃうほど。とにかく数多く謎が頻発するため、作者が広げすぎた大風呂敷をどのように収束するのか、読みながら不安になった記憶がある。 冒頭には登場人物の劇画風似顔絵が載せられている。芸能人をモチーフにした
Kei Kobayashi
1
10数年前に読んだ本を再読してみる。これ読んだせいで、「ひぐらし」はそんなにインパクトは受けなかった。2011/09/20
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