内容説明
京都に滞在することを公認された近藤勇たち十三名の京都残留の浪士たち。その中で沖田総司の胸を浸していたのは、もう戻れない、という感慨だけだった。殺したはずの清河八郎が生きていたことに驚く土方。そして、土方に対して、清河が未来人で、宇宙母船で再生させられたもう一人の清河であることを説明できない総司。京都を舞台に、さらなる運命のうねりが総司たちを巻き込んでいく…。一大叙事詩、好評の書き下ろしシリーズ第十弾。
著者等紹介
栗本薫[クリモトカオル]
東京生まれ。早稲田大学文学部卒。77年、『文学の輪郭』(中島梓名義)で群像新人賞評論部門受賞。78年、『ぼくらの時代』で江戸川乱歩賞を受賞。80年、『絃の聖域』で吉川英治文学新人賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。