内容説明
原爆で両親を失った少女は被爆体験に悩みながらも祖母と北海道に渡り、成人後に結婚、子を産み育てた。その心のより所としてきた小さな「マリアさま」像は、終戦から四十数年をへて、広島・長崎以外で唯一被爆者と市民の手で札幌に建てられた原爆資料館「ノーモア・ヒバクシャ会館」に寄託された―。「会館」設立までの被爆者の苦難の歩みを、原爆被害から75年の節目に物語絵本としてつむぎ、現代を生きる子どもや親たちへ平和を願うメッセージとして届ける。
著者等紹介
こやま峰子[コヤマミネコ]
著書多数。第28回日本童謡賞特別賞、第26回巌谷小波文芸賞、第28回日本児童文芸家協会賞、第46回児童文化功労賞など受賞
藤本四郎[フジモトシロウ]
1942年福岡県生まれ。虫プロダクション(手塚治虫主宰)でアニメーション映画の美術監督、テレビの「まんが日本昔ばなし」で演出・美術・キャラクターデザインを手掛ける。その後絵本画家・水彩風景画家として独立。第30回高橋五山奨励賞受賞(幼児教育紙芝居)。日本児童出版美術家連盟会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
13
新刊コーナーで気になった本。帯に 「平和の館」が北海道にできるまで とあり、平和の館を知らなかったので借りました。被爆体験者の方々が北海道にいらっしゃるのはしっていましたが、広島・長崎以外で被爆者と市民の手で建てられた 原爆資料館「ノーモア・ヒバクシャ会館」 設立までの歩みが描かれている絵本です。住所が載っていましたが知人の家の近所、全く存在を知らず、是非伺いたいと思います。英語併記、解説あり。2020/08/22
inokori
4
図書館本。読み聞かせの課題図書。2025/01/11
SK
2
札幌にある原爆資料館(全国で3番目)の絵本。札幌に移住した被爆者の話は、実話なのかな? 解説文を読んでも、よくわからない。ノーモア・ヒバクシャ会館は、いつか訪問したい。2020/11/21
NOYUKI
0
大筋を知るにはよい絵本。このテーマの絵本は、ただかなしい。2021/02/06