内容説明
全くの素人からプロ野球界に飛びこみ、パ・リーグ審判員として29年、NPB審判技術指導員として8年の日々を過ごしてきた著者が審判の仕事やプロ野球の裏側を語り尽くします。
目次
第1章 当世プロ野球審判事情1
第2章 プロ野球審判指導員として
第3章 プロ野球審判員の採用と育成
第4章 当世プロ野球審判事情2
第5章 忘れられない試合と選手たち
第6章 野球論
第7章 野球界への提言
著者等紹介
山崎夏生[ヤマザキナツオ]
1955年、新潟県上越市にて生まれる。北海道大学文学部を卒業。プロ野球担当記者になろうと日刊スポーツ東京本社に入社。その後、プロ野球審判としてグラウンドに立とうと決意。1982年パ・リーグ審判員として採用され、以後29年間で一軍公式戦1451試合に出場。2010年を最後に現役引退後は日本野球機構(NPB)の審判技術委員として後進の指導に当たった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きみたけ
50
著者は元プロ野球審判員の山崎夏生氏。サラリーマンからパ・リーグ会長に直訴して審判の世界に飛び込み、パ・リーグ審判員として29年、NPB審判技術指導員として8年の日々を過ごしてきた著者が、審判の仕事やプロ野球の裏側、野球界への提言を記してます。審判センスで視力は最も重要な要素だが、動体視力にも種類があり「瞬間視力」「深視力」「遠視力」「周辺視力」などを使い分けなければならないとのこと。また最近の選手にはガツガツとしたもの(いわゆるハングリー精神)が感じられず、この点は企業の若手社員にも同じ傾向を感じますね。2021/12/14
まるぷー
25
37年間プロ野球の審判を勤められた著者。独立リーグや2軍の試合の経験を積み1軍の試合に出場できるまで数年を要し、そこまでたどり着く練習や努力が書かれている。選手と同様に挫折や解雇もあり審判もその道は果てしないものだ思った。著者が忘れられない選手として紹介している懐かしい名前が出ており、改めてその偉大さに感服した。リクエスト制度に関しては賛否両論あるが、猛然とした監督の抗議がみられなくなったのは寂しい。高校野球の勝利至上主義による選手集めは問題であると感じる。著者、野球が好きなんだなぁと実感した。2020/08/01
金吾
23
バイタリティーを感じる人です。話は全然知らない審判の話は興味深いものがあり、面白かったです。2023/09/12
yuko
2
野球部つながりのご縁で、現役パリーグ審判だった頃の山崎さんとお会いする機会に恵まれたことがあったが、そのあふれ出るようなバイタリティは今も記憶に新しい。そしてこの本でも、野球への愛と後輩への温かさとともに、「現状維持は後退と同義語」等々、プロとしての熱い思いが行間からあふれ出てくる。更にコラムに垣間見えるご両親への優しい思い。実社会では敗者復活戦でしぶとく勝ち上がる者こそが真の勇者。「栄冠は君に輝く」は何があってもあきらめない君への永遠の応援歌だとも…。なんか無性に野球場へ行きたくなってきた。2020/07/31
-
- 電子書籍
- 本気のキスは契約違反〈花嫁は一千万ドル…
-
- 和書
- ゲバラ青春と革命