内容説明
「お母さん…」私は、すっかり細くなった八十八歳の母を抱きしめた。戦後の道内ピアノ界に君臨した名教師・遠藤道子。ピアニストの娘・郁子が、介護に奔走した最期の日々をつづる。
目次
プロローグ―私のピアノに初めて母が泣いた
1 介護のはじまり(子孝行の母;母の心を知る;美しい波動のなかに ほか)
2 情熱と苦悩の日々(父;両親のルーツ;母のほんとうの姿 ほか)
3 母を抱きしめて(負けじ魂に火がついた;母だけの音色;「歩こうね!」 ほか)
エピローグ―看取り
著者等紹介
遠藤郁子[エンドウイクコ]
1944年東京生まれ。ピアニスト。戦後すぐに家族で札幌に移り住み、三歳から母・道子に音楽の手ほどきを受ける。十八歳の時、日本音楽コンクールに北海道出身者で初めて入賞(二位)。安宅賞、ショパン国際ピアノコンクール特別銀賞、日本ショパン協会賞などを受賞。旧ソ連、フランス、ポーランドなどでコンサートツアーを行う。2000年にはショパンコンクールの審査員を務めた。1990年に乳がんを発症したが克服、和服で演奏するショパンが大きな話題を呼んだ。ポーランド共和国文化功労者、日本ショパン協会理事、NPOまずるか北海道理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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