内容説明
ブラック?いえ、カラスにもいろいろあるんです。大好評第2作は驚き!のエピソード48。
目次
1 やられた編(ゴミステーションが荒らされて困っています 住宅街編;ゴミステーションが荒らされて困っています 繁華街編 ほか)
2 見つけた編(ブトがビルの中に迷い込んでいます;閉じ込められたカラス。見守る愛 ほか)
3 おもしろ編(街なかブトの子育て観察記録;こんなものを食べています ほか)
4 ナゾ解き編(切符を買うカラス、その真相は?;保護された雛はどこへ? ほか)
5 ともだち編(忘れられないニート君の物語;ニート君に友達ができた! ほか)
著者等紹介
中村眞樹子[ナカムラマキコ]
1965年札幌市生まれ。NPO法人札幌カラス研究会主宰。99年ごろからほぼ毎日、札幌のカラスの行動を観察・記録。全国から寄せられる取材や相談に応えるほか、自治体との連携や各メディアを通じた広報により、カラスの生態や付き合い方についての情報を提供している。2017年に刊行された初の著書『なんでそうなの 札幌のカラス』(北海道新聞社)は大きな反響を呼んだ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アッキ@道央民
47
前作の『なんでそうなの札幌のカラス』に続く待望の第2段。前回が主にハシブト、ハシボソガラスなどカラスとはどんな鳥か?などいわば入門編なのに対して今回は巣作りから繁殖、巣立ちまでの観察記録なども書かれているステップアップ編。毎年、初夏の繁殖時期に巣に近づく人への攻撃が問題になるが、これを読むと実はとっても愛情深い鳥だと感じる。片羽ブトさんと保護した女性の愛情物語にはほろりとさせられます。前作と本書を読んだ一人でも多くの方がカラスへの理解を深める切っ掛けになると良いですね。その他、カラスの面白エピソードも満載2018/11/13
マリリン
46
カラスというと、ゴミ置き場でのエサ漁りや、ベランダに糞害をまき散らすイメージが強い。賢く侮れない存在だが、上手く共存したら愛着がわくかもしれない。著者は「NPO法人札幌カラス研究会」の主宰者。意外なカラスの行動が興味深い。「止卵」(最後に産む卵)の下部が黒っぽいのは種族間でも何か意味があるのか。食べ物を隠したり、思いがけないもので遊ぶのは飼っているインコも同じような行動をする。自然の摂理を想えば当然だが、カラスが食べてくれるからネズミが少なくなったのはありがたい。上手く共存できるのが理想的だが。2020/11/30
あじ
39
札幌の書店で大評判となった「なんでそうなの 札幌のカラス」に、待望の第二弾が登場した。今回はカラスと人間のトラブルを全力でサポートしてきた筆者の、汗と涙と親愛のエピソードを収録している。48の項目に及ぶが、読みやすい分量に内容を凝縮しているのでお薦めだ。カラスに対する偏見を払拭する啓蒙書であり、身近に観察できる野鳥として親近感が湧く。それは筆者に対しても同じで「お宝グッズ大公開」に笑みを誘われた(気を許した感じがいい)。挿画とデザインの貢献も一助になった良書。カラス追っかけ歴20年、朗らかに更新中。2018/12/08
トリオネア
37
カラスに威嚇されたり困ってる、苦手な人ほど役に立つ本かも。著者は、NPO法人札幌カラス研究会主宰のカラス研究者で頼もしい。群れてる印象があるから、縄張り意識が強い事とか、毎年繁殖が成功しているわけではないのは意外だった。良本。2019/12/17
ミツツ
35
ペット(家族)として一緒に暮らす事がないのてあまり知られていない彼らの生活には、涙したり感心したりする事が満載でした。カラスを苦手な人にこそ読んでもらいたい。自分も野生生物との付き合い方をもっと学ばないとね2019/10/29