内容説明
気軽に歩いて回れて、楽しく学べる札幌の最新・地質ガイド。身近な札幌のおすすめ観察地点26コース。小学校高学年から大人まで、わかりやすい解説と写真で札幌の地形と地質の成り立ちが楽しく学べる。「やってみよう」は、簡単なサンプルの採り方や観察方法がわかりやすくて役に立つ。総合学習や校外授業、地域の地質案内書にも最適。
目次
第1章 札幌近郊の山々(三角山―巨大岩脈の山;円山公園と円山―扇状地と火山の名残り ほか)
第2章 街を流れる川(札幌都心部(1)―メムの流れを追う
札幌都心部(2)―扇状地に残る微地形 ほか)
第3章 豊平川沿い(真駒内―豊平川の河成段丘;藻南公園―札幌扇状地の土台 ほか)
第4章 定山渓周辺(小金湯―カイギュウとクジラのふるさと;百松沢―地殻変動の舞台 ほか)
第5章 滝野・常盤と北部の低地(滝野―巨大火砕流を刻む滝;常盤―札幌軟石のふるさと ほか)
著者等紹介
前田寿嗣[マエダトシツグ]
1958年、札幌生まれ。北海道教育大学札幌分校卒業後、札幌市内の小中学校や札幌市青少年科学館に勤務。2014年より札幌市立藤野中学校校長。教職のかたわら、石狩平野南部に分布する火山灰や、クッタラ火山の噴出物、深川市周辺の新第三紀の凝灰岩の研究を続ける。地形・地質を通した自然の見方を広めるため、普及書の作成を進めている。日本地質学会、日本第四紀学会、地学団体研究会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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志村真幸
2
著者は、札幌の小中学校で教鞭を執ってきたという人物で、青少年科学館にいたこともあるという。 本書は、教材を探してあちこち歩くなかで見出した24ヶ所がとりあげられている。三角山、藻岩山、星置川、藻南公園、八剣山、定山渓、豊平峡など。 三角山を、岩脈という視点から考えてみたり。札幌中心部の波打つような高低差のことを、メム(湧泉)とその流れを復元することではっきりさせたり。小金湯で発見されたスイギュウの化石について解説したり。 多数のカラー写真をまじえながら説明してくれており、わかりやすい。2025/01/08