野生の猛禽を診る―獣医師・齊藤慶輔の365日

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野生の猛禽を診る―獣医師・齊藤慶輔の365日

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784894537392
  • NDC分類 488.7
  • Cコード C0045

内容説明

釧路湿原内にある野生生物保護センターを拠点に、全国でも数少ない野生専門の獣医師として働く著者の活動の記録。特に傷ついたシマフクロウ、オオワシ、オジロワシといった希少猛禽類の救護と治療を担い、野生復帰という大目標に向け日々心血を注ぐ。エゾシカ猟が原因の鉛中毒、鉄道・自動車や風力発電施設への衝突事故など、絶滅の危機に瀕する鳥たちを取り巻く人為的危機が増す中で、被害状況の把握とその予防に力を尽くす著者が訴える「環境治療」の考え方とは何か。

目次

1章 猛禽類を守る(なぜ猛禽類を守るのか;野生生物保護センターの役割 ほか)
2章 鉛中毒(ワシが大量死;エゾシカ猟増加に連れて ほか)
3章 人間界との軋轢(事故予防と専門家との連携;具体的な予防策を提示 ほか)
4章 大量死防止と「野へ返す」こと(サハリン資源開発の脅威;人獣共通感染症への対応 ほか)
5章 未来へ―(厳しい台所事情の中で;苦い経験が生んだ診療具 ほか)

著者等紹介

齊藤慶輔[サイトウケイスケ]
1965年、埼玉県生まれ。獣医師。幼少時代をフランスで過ごし、野生動物と人間の共存を肌で感じた生活を送る。1994年より環境省釧路湿原野生生物保護センターで野生動物専門の獣医師として活動を開始。2005年に同センターを拠点とする猛禽類医学研究所を設立、その代表を務める。絶滅の危機に瀕した猛禽類の保護活動の一環として、傷病鳥の治療と野生復帰に努めるのに加え、保全医学の立場から調査研究を行う。近年、傷病・死亡原因を徹底的に究明し、その予防のための生息環境の改善を「環境治療」と命名し、活動の主軸としている。世界野生動物獣医師協会理事、日本野生動物医学会理事、環境省希少野生動植物保存推進員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

小梅

87
野生の猛禽類を診る獣医師。 ハンターが鹿を撃ったら食べる部分の肉だけ取り、残りは放置。それを野生の動物や猛禽類が食べる。鹿の体の中に残った鉛の銃弾も一緒に食べてしまうと鉛中毒で死んでしまう。鉛の銃弾は製造販売禁止にできないのだろうか?2016/09/27

アッキ@道央民

48
野生動物を診る獣医さん、前にテレビか何かで拝見したのかな。犬や猫などを診るのとは違って苦労もいっぱい。シマフクロウは北海道に住んでいてもお目にかかる機会が少ないけど、冬によく見られるオジロワシやオオワシ。新聞で目にした事あるけど、鹿猟で使用される鉛弾による鉛中毒死、風力発電の風車による事故など人間の生活に関わる事でそんなに被害を受けていたとは。治療だけでなく、根本的な要因を取り除くための活動などまさしく頭が下がる思いです。貴重な野生動物たちに起きている問題を考えるきっかけにもなる1冊ですね。2020/08/07

阿呆った(旧・ことうら)

28
昔、NHKのプロフェッショナルに出ていた頃から、著者の猛禽類専門の獣医•斎藤先生のファン♥︎もう、いろんな意味で♥︎♥︎♥︎この方も、ジョジョの荒木先生のようにいつまでも少年系。猛禽類も、斎藤先生もイケメンというね…内容関係ないじゃん!という、下衆なことしか言えない。仕事に対する姿勢も、すごく、尊敬できます。2016/04/01

ゆぎ🖼️

22
猟師の鉛弾がエゾシカの体内に残り、倒れたエゾシカを食べるオオワシが重度の鉛中毒になることから著者は訴え出る。調査もしっかりしている研究者で猟師も次第に鉛弾を使わなくなっているよう。送電線の被害も深刻とのこと。国際的にJaica等の研究者らとも調査や議論を交わしている。オオワシやシマフクロウの写真に和んだり、死骸にウワッとなったりでした。オオワシはエゾシカの肉を800g強飲み込んで飛んでいるんだなと驚く。2021/11/21

みさどん

18
野生のワシやタカを守ろうとする先駆者である筆者の文はどこまでも誠実だった。筆者のテレビで、自分も初めて、鹿駆除の鉛の鉄砲弾が猛禽類の命を脅かすことを知った。医療関係の人がより感銘を受けて若い人が育ってくれることを期待する。ロシアの土地開発や、風力発電、鳥インフルエンザなど、これからも明るい未来とは言えないことだらけ。それでも進むしかないという筆者の思いに頭が下がる。応援していきたい。2015/08/15

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