内容説明
半世紀を経て設計図など資料を土中から発掘「むなしいフライト」の全貌ついに明らかに道新文学賞作家が追った渾身のドキュメント。
目次
第1章 太平洋戦争勃発
第2章 王子航空機江別製作所の誕生
第3章 キ106の生産開始
第4章 キ106の飛翔
第5章 終焉
第6章 四十九年後の夏
著者等紹介
田中和夫[タナカカズオ]
1933(昭和8)年北海道江別市生まれ。江別高校卒業。1987年国鉄札幌車掌区車掌長で国鉄退職。高校時代から明治・大正期の北海道群像を中心にした小説や戯曲、放送脚本を書く。1982年、小説「残響」で第16回北海道新聞文学賞。1988年、北海道文化奨励賞。現在、北海道文学館評議員、札幌文学編集人、鉄道林発行人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みーこ
20
【戦後70周年~しっかり読みたい戦争と平和の本】イベントからかなり日が経ってしまいました。地元の戦争モノをと思い読了。戦闘機が作られた経緯を、太平洋戦争が勃発した時からの記録。終戦間近のこの時、アルミ不足により、木製戦闘機を作ろうという考えは、読めば読むほど、とても悲しく虚しくバカバカしいものだと痛感する。この時の滑走路跡は今でも残っている事をどれだけの人が知っているかな?2015/11/05
ごいんきょ
4
第二次大戦の日本陸軍の傑作機、キー84 疾風。その機体を木製化した機体が北海道で製作された。キー106。製作したのは王子製紙江別工場。本書はキー106を製作に携わった人達を中心に綴られています。 本書は校正不足なのか数字の間違いや誤字もありました。でもそれを補ってお釣りが来る程の内容でした。2017/05/19