内容説明
80点の図版で完全理解!世界的なベストセラーの重要なエッセンスを徹底凝縮!
目次
第1章 なぜ、いま「ピケティ」なのか?(ロックスターのような経済学者;なぜアメリカで脚光を浴びたのか? ほか)
第2章 ピケティが『21世紀の資本』で伝えたかったこと(マルクスの「資本論」との違いは?;なぜ経済成長率は1%~1.5%なのか? ほか)
第3章 さまざまなデータから読み解く「資本」の実態(所得と産出―理想的な分配とはどうあるべきか;長期的に見ると「資本」と「労働」の分配は不安定だった! ほか)
第4章 格差社会は拡がっているのか?(バルザック『ゴリオ爺さん』―ヴォートランのお説教とは?;資本の「分配」はつねに労働の「分配」よりも不平等 ほか)
第5章 ピケティによる処方箋と批判されるポイント(累進所得税の変遷―ヨーロッパと米国の逆転の歴史;世界的な資本税の必要性―累進税率が重要なカギを握る ほか)
著者等紹介
神樹兵輔[カミキヘイスケ]
経済アナリスト、マネーコンサルタント。金融・為替・不動産などの投資情報を提供する経済とマネービルの専門家。21世紀ビジョンの会は、神樹兵輔主宰のプロジェクト調査チーム(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミライ
37
フランスの経済学者トマ・ピケティの著書「21世紀の資本」を図解等を駆使してわかりやすく解説、「21世紀の資本」は700ページ超で5000円オーバー(紙の本)のため読みたいけど読むのを躊躇している人に向けての一冊。ピケティは何を問題定義したのか?からピケティの使ったデータ、「21世紀の資本」の核となる資本主義社会における「不平等」「格差」に対するピケティのメッセージまで噛み砕いて説明されている。2020/01/16
がんぞ
7
長期的に見れば「世界経済の成長率は1〜1.5%」「資本の収益率は4〜5%(リスクはある『賢ければ』リスクを回避できる可能性有『お金持ちは一般的に貧乏人より賢い』{民主主義は多数の貧者を騙すことで成立する、だませなくなると暴走して開戦したりファシズムになったり国家破綻したり})」。マルクスは『絶対窮乏化』ではなく『相対‥』を言ったので両者の分析はほぼ一致する。日本の戦後高度成長は敗戦により文化財が破壊された代償、ヨーロッパの蓄えた富も戦争で破壊された。格差拡大の米国。GDPを増やすのは解決にならない、では?2016/04/19
トッド
3
資本主義の貧困格差について。①開発途上国⇒縮小。先進国⇒拡大。②富裕層=資本所得⇒不労所得や投資利益r(5.0%)>経済成長率g(1.5%)⇐労働所得=一般層。③資本価値/労働所得=日600%,米独400%。④経済成長率なんてほぼゼロ、人口増加の影響が大。⑤拡大ピークは1913年。縮小の要因は戦争&恐慌&所得税率UP。最も平等な国はスウェーデン=税率が高い。【結論】格差をなくすには世界的な累進資本課税の導入が理想。また租税回避(タックスヘイブン(パナマ文書))対策も世界規模での制約が必要。※大学は儲け過ぎ2016/11/02
nao
2
経済を学問として全く学ばなかった自分でも、それなりに理解できた。詳細は置いておいて、リベラルアーツとして浅く理解するには必要十分な一冊かな。2015/07/15
お〜
1
「21世紀の資本」の要点と、他の学者からの指摘もちょろっと。 資本主義ではほっとくと格差が広がる。 なぜか、どうしたらよいか。 経済っていろんな要素が複雑に絡み合ってて 過去のデータが参考にならないこともあるし、 モデル構築ってすごく難しいんだな〜とざっくり思った2020/05/13
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