内容説明
ポルシェを超えた世界初のマルチパフォーマンス・スーパーカー日産GT‐Rを創った男が語る!逆説の勝ち方、ヒットのつくり方。
目次
第1章 非常識な本質
第2章 はみ出し者が生きる道
第3章 「お客様は神様」の本当の意味
第4章 世界一を目指した型破りな開発
第5章 答えはいつも会社の外にある
第6章 ブランドの正体
著者等紹介
水野和敏[ミズノカズトシ]
1952年1月長野県生まれ。72年日産自動車に入社、89年ニスモに出向しレーシングチームの監督兼チーフデザイナーに就任。国内耐久選手権3年連続チャンピオンおよび92年デイトナ24時間レース総合優勝獲得(92年は参戦全レース全勝)。93年に日産自動車へ復職し、乗用車系・スポーツ系車種を中心に開発責任者として活動。2013年3月31日の日産自動車退社後、現在はセミナー講師や「生きる力プロジェクト」の発起人として活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ざっく
10
最近は、明確な指標を作り、数値的な評価を繰り返し、改善していく、という考え方にハマっている。著者もA3用紙2300枚書いたエピソードや、能数の数値を明確にしたエピソードなど、同じようなことをやり切っているように感じる。大事だとわかっていても、やり切れないのは、かかる労力が途轍もない上、評価がはっきりしてしまうのが怖いからだろう。もっと感覚を言葉にして、指標と向き合っていかなければという想いもありつつ、軽く楽しく諦めの気持ちを持って仕事をしている今も良いんだよなという想いもありつつ。2022/07/18
チャー
6
慣習に捉われず周りから非常識と言われることの中に実は本質的なことがあると著者は説く。新しい事に取り組むときに失敗を考え始めたら物事は前に進まないという点や、できないことを理解し予め準備をするという点は勉強になる。自動車の開発の話を例に記された部分は車に疎い自身でもわかりやすく、開発に大切な視点が多く述べており大変参考になった。高級を恒久と捉える見方や、アフターサービスに対する予防整備という考え方はなるほどと思う。やりたいことを他人に押し付けてはいけないという一言は、仕事への心構えとして大切だと思いました。2020/03/01
ANUNYAPHUM
6
日産の決算が「自動車会社6社中唯一の営業減益」というニュースや、新車販売ランキングの日産の悲惨さを目にしながらの読了。 水野さんの考え方のすばらしさの反対側に、日産の内部の問題点が浮き彫りになっている。 水野さんの考え方は汎化できると思いますが、サラリーマン社会では厳しそう…?でも多いに感化されました。 一般の女子並な車の知識しかなくても、GT-R乗ってみたくなりました♡2013/11/09
芸術家くーまん843
3
『非常識な本質』水野和敏・著 フォレスト出版毎日クルマに乗っていると、ど素人にも、どのクルマが特別で、どのクルマがそうでないのか、何となくわかってきます。元日産GT−R開発責任者、水野和敏さんが書いた、『非常識な本質』です。エンジンとトランスミッションが通常のコストの10分の1、開発メンバーの人数が5分の1、ヨーロッパで買うと5000〜6000万円はするはずの性能と仕様が、800万円程度で買える…。本書では、そんな非常識なクルマを実現してしまった著者の創意工夫、目のつけどころ、実行力のすごさが、余すところ2013/08/02
カナッパ、ユイッパ
2
(★4.0) 言うまでもなく水野さんの生き方は格好いいですし、感動します。 さて、自分に当て嵌めた場合、ここに書かれているように本質を貫くことができれば、最高のパフォーマンスが得られることは、十分に分ります。ただ本当に難しいのは、相当の勇気とプレッシャーに耐える信念だと思います。この難しさにこそ本質が有るのかもしれません。そんなことに気付かされます。2021/03/30