内容説明
親の離婚から20年。既に成人した子どもたち173人への聞き取り調査。その結果は、私たちの常識を覆すものでした。四分の三が、両親の離婚は正しかったと答えています。アメリカで話題となった『良い離婚(The Good Divorce)』の続編。
目次
1 離婚の真実(簡単にでる答はない―離婚に関する一般的な見解は、どこがまちがっているのか;親の離婚後に成人した子どもたちは語る―離婚が現実に残したもの;いつまでも記憶に残る離婚前の家庭のこと―離婚後に成人した子どもたちが離婚までの両親の結婚生活をふり返る)
2 変化に次ぐ変化 何がうまくいって何がうまくいかないか―子どもたちが親に知ってほしいこと(子どもの生活形態―「子どもの最善の利益」についての子ども自身の意見;父親―最も壊れやすい関係に子どもたちはどう向き合うか;ブラディー・バンチ家の作り変え―再婚は子どもたちの生活をどのように変えるか;一族の長(両親)の重要性―成人した子どもが語る父母の協力の大切さ)
3 二核の核家族を強くする(心の回復力を育てる―離婚後の家庭で子どもが力強く生きていけるように;第一線からのアドバイス―よい離婚への提言)
あとがき 求められる変化―離婚家庭のために社会ができること
著者等紹介
寺西のぶ子[テラニシノブコ]
成蹊大学経済学部経営学科卒業。(株)毎日放送勤務を経て1990年~バベルユニバーシティ講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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manabukimoto
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両親の離婚を経験した子どもたちの、二十年後の聞き取り調査の考察で見えてきた離婚が彼らに与える影響。 否定的なことばかりが言われるが、原題「We’re Still Family」のように、家族であることには変わらない。 調査によると、子どもたちの4分の3は両親の離婚を肯定的に受け止めている(二十年の時間の経過が肝要)。 あとがきのエピグラフ。「離婚をなくすには、結婚そのものをなくすしかないだろう(ウィル・ロジャース)」である以上、離婚の捉え方の変化が必要。核家族から二核家族へ。拡大家族を喜びと感じられるか。2023/05/02