内容説明
上品な老女が、即位して間もない女王エリザベス1世を訪ね、エリザベスの美貌の亡母、アン・ブリンの日記を差し出した。そこには驚くべき事実の数々が…。悲運の美貌の母が遺した日記。
著者等紹介
マックスウエル,ロビン[マックスウエル,ロビン][Maxwell,Robin]
カリフォルニア州在住。『王妃アン・ブリンの秘密の日記』が初の小説
居石直徳[スエイシナオノリ]
旧朝鮮慶尚北道大邱府生れ。東京大学法学部卒業。鉄鋼メーカー勤務を経た後、現在に至る
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
万華鏡
4
16〜17世紀イングランド宮廷まわりの昼ドラ感が好きなので、本書も楽しく読めました。 他の書籍で描かれているアンと比べると優しめです。他作品に見られるような、野望を追い求めるあまり泥沼にハマってゆく感は薄いです。 自分で作り上げた運命に殺された女性というより、降りかかってきた災難への抗い方を間違えた女性、という印象を強く受けました。 誤植が目立つという指摘もありますが、後書きを読む限り、おそらく校正や編集にそこまで人手を回せなかったのではという出版事情が垣間見えるので、翻訳者さんを責めないであげてほしい…2021/06/09
かーな
4
イギリステューダー朝エリザベスとその母アン ブリンのお話 アンの生き様はちょっと気持ち悪く感じるくらいでしたが最終的にエリザベスが独身を貫いた理由とかそうだったのかなと思わせられて面白かったです。もし自分が当時のイギリスにいたらキャサリン王妃派だっただろうな~ アンが性格悪いわけではないのだけれど…2020/07/20
unya
2
テューダー王朝の女性達を追っての、私の一連の読書のなかでも、この書籍が特に好きです。敢えて時代がかったような言葉遣いも、雰囲気に合ってて。「日記」部分の表現から、著者のイメージするアン・ブリンという女性の個性が、ダイレクトに伝わってきます。2012/01/02
timeturner
2
元本がつまらないのか、訳のせいなのか。2011/06/11
まろんぐらっせ
2
その日記にはエリザベスが口にするのも忌まわしいと思っていた女の、本当の姿が描かれていました。そこには女性として運命に翻弄され、けれど愛する娘を心から愛おしむ「母親」の姿があったのです。アンの人生を思うと胸が痛みます。 ブーリン一族。この一族ほど興味深い人間はいないでしょ。今、個人的に一押ししたい歴史上の人物です。2010/01/28