感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒロミ
52
イマジュリィ。大衆的複製図案のことだそう。大正〜昭和初期の複製図案が有名無名に関わらずズラリと紹介されている。夢二や五葉、非水、小林かいち。中でもやはり夢二とかいちが好き。かいちのどこか低体温なまでにヒンヤリとしたリリカルさは何て魅力的なんだろう。イマジュリィに関する対談も収録されていて、読み応えのある一冊。2017/01/12
双海(ふたみ)
17
大正時代のデザインは、モダニズムをめざしながらも、抒情的な感性が大衆に浸透していった、芸術の変革期でもありました。本書では、西欧のアールヌーヴォーに影響を受けた橋口五葉、絵封筒やハガキに和製アールデコを表現した小林かいち、そして、企業広告など商業美術の道を切り開いた杉浦非水など、日本のデザインに大きな影響を与えた作家13人の仕事と、時代の流行や社会的状況のもとに出てきたさまざまな作品についてもテーマごとに紹介します。大正期のデザインとイラストレーションをまとめた待望の1冊です。 (本書紹介より)2014/05/17
くさてる
12
大正時代のデザインとイラストレーションについて。豊富なカラー図版と分かり易い解説でじっくりと愉しむことが出来ました。本当に美しくて、楽しい。懐かしい雰囲気もするし、現代的なデザインも存在する。「大正」という時代に区切っても、これだけの雰囲気がかもしだせるなんて。はたして「平成」はどうだろうか?2014/12/20
relaxopenenjoy
5
私が読んだのは目録で、ここで登録されている本とは違います。大変薄い本です。10人の代表的な画家(知っていたのは、竹久夢二、岸田劉生のみでした)の作品と、その他、色々な図版。水島爾保布も人魚のが載っていた。どのイラストも凄い好み。パラパラと眺めてうっとり。2022/02/13
秋良
5
大正時代のデザインに、ビアズリーの影響が大きいことにびっくり。ただ全体的に、私には乙女すぎた。2018/11/18