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カストリの時代

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  • サイズ A5判/ページ数 143p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784894445970
  • NDC分類 748
  • Cコード C0072

出版社内容情報

カストリが流行した昭和20年代、敗戦後の激動の時代に焼け跡や闇市などドラマティックな世相を写し出したスナップ写真を、撮影当時のリアルな聞き書きをまとめた文章と併せて紹介。

内容説明

引き揚げ、進駐軍、焼け跡・闇市、戦災孤児、復興する東京…激動の時代を、写真が永久に記録する…終戦後のドラマチックな世相を、リアルに再現した写真文集。

目次

誰か故郷を想わざる
占領の時代
焼け跡・闇市
戦災孤児の街
甦った青春
ニコヨンの哀歓
戦後の象徴・上野駅
空手チョップと赤バット
スター誕生
最後の文士
帰らざる日々
スルメと焼酎

著者等紹介

林忠彦[ハヤシタダヒコ]
1918年山口県徳山市に生まれる。1938年にオリエンタル写真学校を卒業。1942年華北広報写真協会を結成、報道カメラマンとして中国へ渡る。このころ『婦人公論』等各誌に発表。1946年東京へ引き揚げ。月20誌以上に作品を発表する売れっ子作家となる。1948年日本写真家協会の母体のひとつ「写真家集団」発足に参加。1971年『日本の作家』で日本写真家協会年度賞受賞。1972年二科展「織田広喜」で内閣総理大臣賞受賞。他、紫綬褒章、勲4等旭日小綬章受章。1990年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

むぎじる

39
昭和21年の東京を写した写真集。引揚者たちや、有名な上野の浮浪児の写真を見ていると、家もなく混乱した状況下でありながら、戦争から解放されたことによる自由と明日へ向けた視線の力強さを感じた。川端康成の品の良さや、酒場を楽しむ太宰治などの文豪たちのスナップも素敵。2021/08/02

たまきら

15
全てが焼け、あれだけ憎むように教育された存在がやってきたのに、したたかにしなやかに受け止める…何この前向きなパワー!純粋で、地に足がついている庶民たちの生き抜く力ににやり。ゼロから何かを始めることができる面白さ、なのかな。きっとつらい思いの人もたくさんいただろうけど、こういう笑い飛ばせるような若さゆえの邁進みたいな、そんな時代にドキドキさせられました。2016/02/05

冬見

12
半分は文士の写真めあて。吉行淳之介、太宰治、織田作之助、坂口安吾、火野葦平、檀一雄、川端康成などの著名な文士たちの写真とエピソードが収められている。どの写真も、時代の匂いを濃く感じる。目が離せなかったのは「焼け跡・闇市」の章。表紙もかっこいい。巻末には吉行淳之介のショートエッセイ。2018/03/14

冬見

7
再読。写真に映る風俗、群衆の姿だけでなく、看板やネオン管などにある文字のデザインにも時代を感じる。「滝沢修『炎の人ゴッホ』のメイクアップ」が印象深い。一枚の写真なのに連続写真を見ているかのような味わいがある。2022/04/24

tuppo

2
タイトルどおり。100年もしない昔にこんな日本であったのだと。脚線美コンクールに東邦レーヨンのスポンサーがついていたり焼け跡に住む人。2021/12/24

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