出版社内容情報
53年前、野球の本場アメリカから破格の条件でスカウトされた日本人ピッチャーの話。
昭和26年(1951年)サンフランシスコ・シールズのオドール監督に招かれて、セ・リーグの代表的バッター川上、藤村、小鶴各選手と、ピッチャーで杉下投手がスプリングキャンプに参加した。3A、大リーグに好投した杉下投手は、キャンプ中頃から後半にかけてアメリカからスカウト攻勢に遭うが・・・。
【刊行によせて 長嶋茂雄】
50年以上も前に、アメリカから真剣な誘いを受けたということに、私は驚きを禁じえない。私と杉下さんが初めて対戦したのは、立教大学を卒業して、読売巨人軍に入団した昭和33年のことだ。ルーキーの私にとっては、見るもの聞くものすべて新鮮だったが、とりわけ杉下さんのフォークボールを初めて目の当たりにしたときのことは忘れられない。
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