出版社内容情報
シュールレアリスムの国際的研究と連動して日本のシュールレアリスムを
検討しうるテクストを整備。
●日本におけるシュールレアリスム運動の基本文献と基本資料を掘り起こし、
今後の日本のシュールレアリスム運動の研究資料とすべく復刻出版物として
まとめようというのが本シリーズの企画趣旨である。
●日本のシュールレアリストが世界のシュールレアリスム運動とどのような
関連をもちながら芸術活動をおこなったのか、また、一種の前衛運動として
展開された日本のシュールレアリスムがどのような芸術運動であったかなど、
まだまだ未開拓の日本のシュールレアリスム研究に一石を投じようとする試み。
●当時の資料はそのまま複製し、各巻に編者による解題・年譜・参考文献を配した。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
8
西脇順三郎の教えを受け、A・ブルトン『超現実主義と絵画』を翻訳して当時希少だったシュルレアリズムの文献をこの国にもたらした瀧口は、自ら創作する美術家であると同時に批評を行い、芸術誌の発刊、展示の企画、国立近代美術館の運営にも関わり、自ら美術関係資料のコレクターでもあった。本書は、シュルレアリズムの大きな流れを細部において把握し、言葉と作品で実践する戦前の翻訳『超現実主義と絵画』、詩画集『妖精の距離』(滝口の詩と阿部芳文の画)、批評2冊『近代芸術』、『ダリ』(ダリ作品図版と瀧口の批評)の代表作4作を収める。2025/04/28
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