AV女優

AV女優

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  • サイズ B6判/ページ数 573p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784894360259
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

出版社内容情報

AV女優四十二人へのインタビュー集である。そう聞くと、何やら猥雑でおどろおどろしいいわゆる風俗ネタ風の本を想像するかもしれないが、これは不思議に人間的な魅力に富んだインタビュー集なのである.....。(立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』117頁、より)

内容説明

AV女優インタビュー集「1991年→1996年」。この時代を生きる少女たちの経験の記録。42人の少女たちが語ったそれぞれのライフ・ヒストリー。

目次

冬木あづさ―広島以外にはよう住まん
吉沢あかね―自分を変えるのは自分の気持ち次第なのね
希志真理子―渋谷や新宿は性に合わない下町AV女優
藤岡未玖―子供をそこまで淋しくさせて追いつめてるのは大人なんですよ
森川いづみ―お兄ちゃん、四万円返せ!
幸あすか―今のヤクザはチマチマした奴ばっかりで、理屈抜きで惚れてしまうような本物はおれへんわ
有賀ちさと―あたしが出ているビデオは全部、“タナベさん”へのラブレターなのよ
白木麻美―窓の外を見てると、ディズニーランドから風船が飛んでくるの
川村弥代生―アメリカへの留学資金を稼ぐためAV業界に入りました
沢口梨々子―つき合うなら絶対もてない人がいい〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nonpono

9
この稀有な本を読んでライターを目指した人がいたということを聞いてすごく嬉しくなった。同時代の同じようなテーマの本を読んでこそ、永沢光雄の温かい視点が際立つ。被写体をけなさない、ミューズのごとく、その良さを個性を、その人が抱くストーリーを包み込む。どこまでも優しいまなざし。だから、女の子もアナザーストーリーを話しちゃう。この酔いどれインタビューなら、あたしをわかってくれる、寄り添ってくれる、配慮してくれると。平成の確かな風俗史でもある。平成のおんなのこたちの確かなノンフィクションの金字塔がここにある。2024/02/24

kera1019

6
近親相姦、ドラッグ、持ち逃げ、輪姦、レズ、共依存、鬱、SM、ヤクザ、借金etc…著者の私情をタップリ挟んだ42人のインタビューは42色それぞれの色を放ってて面白い。中には辛い、痛いインタビューもあるけど悲壮感はあまりなく、全体的にアッケラカンとして皆明るい。女優さんたちの力強さ、明るさが一番の魅力やけど、著者のどこかノンビリした雰囲気が全体に漂ってて気持ちいい。親が仕事の事知ってると言う女優さんが結構居たのにもビックリ…2012/10/17

しぃたろ@記録の一部が消失:(

5
著者は良い意味で彼女達の全てを引き出せていると思う。私には彼女達の姿が輝いて見えた。本書は著者のエネルギーが詰まった最高の一冊だと思う。2011/10/04

はやのりこ

3
高橋源一郎『「読む」ってどんなこと?』で「(絶対に)学校では教えない文章」「危険な=読む人を変える力のある本」と紹介されていたため読んでみた。私の、AV女優への先入観に風穴を開けてくれた。 一癖も二癖もある女優たちが語る自身の半生が記録されている。二日で読み切ろうとしたら、情報量の多さにめまいがした。2020/09/17

A.Sakurai

3
著者の永沢光雄さんの別作品の紹介を見て、本書を思い出した。そういえばすごく話題になった本だが未読だった。つい先ごろと思ったがもう四半世紀前である。AV女優へのインタビュー集で、生い立ちとAV女優になったきっかけがメインだが、どこまで盛って、どこまで設定なのかは分からない。解説の大月隆寛さんが、これは「おはなし」であるとしている。ただし、確固としたリアルに裏打ちされたフォークロアだと。自分の一回り下の世代である彼女たちが過ごした社会は自分にもなんとなく分かる。彼女たちの体験はともかく、背景はしっくりくる。2021/01/03

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