出版社内容情報
「身体」はどのように変化してきたか?
われわれの「身体」は歴史の産物である―― 16世紀ルネサンス期から現代にいたる「身体」のあり方を明らかにした『身体の歴史』(全3巻)をどう読むか?
〈インタビュー〉「『身体の歴史』とは何か」アラン・コルバン収録。
「われわれはみな一個の身体をもち、身体によって生き、身体によって活動し、身体によって他者や世界と交わる。また、さまざまな感覚器官を具えた身体は外部世界を知覚し、認識するための媒体である。このようにもっとも近しいものである身体は、しかしながら、もっとも自明な所与というわけではない。意識と感覚をつうじて身体を把握するしかたは個人によって、社会によって、そして時代によって異なる。」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
M
8
身体の歴史を振り返る時、ユートピア的身体と反ユートピア的身体とのせめぎあいの歴史として再構成されつつあり、第2次世界大戦以降は反知性的な身体至上主義が逆転しつつあるが、これでは精神至上主義と同様に、旧弊な物身二元論を強固にこそすれ、克服することにはならないのではないかと警鐘を鳴らしている。そして、身体から差し迫った言葉への希求が乏しく、そこに宿るもの言わぬ感覚を表現するための言葉を探す力がなくなり、既成の言葉に依存することで、相手の言葉との間の相違を埋める行為がなくなっていくのではないかと危惧している。2020/04/11
takao
2
ふむ2023/02/01
hika
2
近代と身体について。コンセプト通り身体史へのいい見取り図になっている2015/07/25
博多通りもん
1
なんか構成が難しくてよくわからなかった。原本を訳者さんたちが解説してる感じだったのかな?とっ散らかってる印象受けて読みづらかったです。興味のあるテーマは面白かったけど…身体というものを追求していくとエロ方面に辿り着くのかなって印象を受けました。2025/08/14




