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内容説明
なぜ今、「親鸞」なのか。戦後文学の巨人・野間宏と稀代の“怪優”・三國連太郎が二十数時間をかけて語りあった熱論の記録。三國連太郎初監督作品「親鸞・白い道」(カンヌ国際映画祭審査員特別賞)の核心を語り尽くした幻の名著、装いを新たに待望の復刊!
目次
1 親鸞から親鸞へ(親鸞へ―自分を疑う・三國連太郎;親鸞から―自然・野間宏 ほか)
2 映画「親鸞・白い道」をめぐって(はじめに―ラストシーンから映画は始まる;日本文化観をからかう―田楽の場合 ほか)
3 映画的視点から現代を問う(カンヌ映画祭をめぐって;「親鸞・白い道」制作現場から ほか)
補 鎌倉仏教と現代―「親鸞・白い道」の時代背景を読む(鎌倉仏教の範囲;旧仏教と新仏教のかかわり ほか)
著者等紹介
野間宏[ノマヒロシ]
1915年2月23日、神戸市生まれ。在家門徒たる父、卯一の影響下、幼少時代より親鸞の思想に触れる。三高在学中に詩人、竹内勝太郎と出会い、富士正晴、竹之内静雄らと同人誌『三人』を創刊。35年、京都帝国大学文学部仏文科に入学。西田幾多郎、田辺元の哲学に傾倒する一方、マルクス主義運動に参加。38年に大学卒業後、大阪市役所に就職、社会部福利課で融和事業を担当。水平社以来の被差別部落の活動家たちと深い交流を結ぶ。42年1月、応召しフィリピン戦線に従軍。89年朝日賞受賞。1991年1月2日死去
三國連太郎[ミクニレンタロウ]
1923年1月20日、群馬県太田市生まれ。現在の静岡県伊豆市で育つ。様々な職に就いたあと、スカウトされて松竹大船撮影所に演技研究生として入る。51年、木下恵介監督の「善魔」でデビュー、役名の「三國連太郎」を芸名にする。以後、多数に出演し、主演男優賞、男優演技賞をはじめ、数々の賞を受賞。「人間の約束」(86年)「美味しんぼ」(96年)で子息の佐藤浩市と共演。「釣りバカ日誌」シリーズ(1988‐2009年)では20年にわたり“スーさん”役を演じる。84年に紫綬褒章、93年には勲四等旭日小綬章。2013年4月14日死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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