内容説明
事故は果して収束するか!?今何が起きているか!?何をするべきか!?…科学者・技術者らが大激論。
目次
福島原発事故の本質を問う
第1章 福島原発事故の原因と結果(原子力発電のしくみ;福島原発では何が起こったのか;放射能汚染;事故の責任と今後考えるべきこと―福島原発事故は人災)
第2章 福島原発で何が起こったのか―原発設計技術者の視点から(震災と原発;事故の経緯;原子力安全の崩壊;「安全」とは何か)
第3章 放射線被曝の考え方(汚染の概要;放射線の影響とは;放射線防護の考え方)
質疑応答 事態の進展―事故から三ヶ月を経て
著者等紹介
井野博満[イノヒロミツ]
1938年生まれ。金属材料学。東京大学大学院数物系研究科博士課程修了。工学博士。東京大学名誉教授。「柏崎刈羽原発の閉鎖を訴える科学者・技術者の会」代表
後藤政志[ゴトウマサシ]
1949年生まれ。芝浦工業大学、國學院大學、早稲田大学・東京都市大学共同大学院非常勤講師。博士(工学)。設計工学、構造設計、産業技術論。元船舶・海洋構造物設計技師。元東芝・原子炉格納容器設計者
瀬川嘉之[セガワヨシユキ]
1964年生まれ。早稲田大学理工学部物理学科卒業。高木学校医療被ばく問題研究グループ。市民科学研究室低線量被曝研究会。シューレ大学非常勤スタッフ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
74
2011年4月16日、明治大学「いま原発で何が起こっているか東京電力福島第一原子力発電所事故と原発立国のこれから」ちきゅう座・現代史研究会、4月26日「いま福島で何が起きているのか?」原発事故を考える町田市民の会。両講演と質疑応答を再構成。柏崎刈羽原発の閉鎖を訴える科学者・技術者の会の見解掲載。後藤は東芝の原子炉設計、柏崎、女川、浜岡など。フランスではものすごくおおきなフィルタ。止める、冷やす、封じ込める。ベントは矛盾。2015/05/15
ねええちゃんvol.2
5
★★★ 2011年6月発売。※オール電化は夜間電力を使ってもらいたい電力会社の作戦。※津波の専門家「危険だから高台に逃げて下さい」地震の専門家「安全なところに避難して下さい」気象の専門家「台風は危険、土砂崩れに注意し増水した川には近づかないように」インフルエンザの専門家「新型インフルエンザは感染力が強い、マスク手洗いを」一方原子力・放射線医療の専門家「放射性物質は安全、低線量なら健康に良い、心配無用、避難の必要はありません」・・ネットのジョークらしいが、なかなかうまい。2011/12/27
うめけろ
2
知りたいと思ってたことがあんまり書かれてなかった。技術的な話も多いし、一体誰をターゲットに書かれた本で、読者に何を伝えたかったのか、分散している感じがした。もうちょっと一般的な読者に何を伝えたいのか絞った内容にして欲しかったけど、そういうつもりの本じゃないのかも知れませんなあ。2011/10/16
qwerty1234
1
原子力発電は完成された技術ではないとの感想を受けた。完成されていないのに 被害の大きさは尋常ではない。それでも、原発を続けようとする日本政府は何の目的なのか?プルトニウムを持つという抑止力のためなのか?原発はコストの安い電力と言われているが、この被害が起きた時のコストを込めてもう一度計算すべきである。2012/03/11
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