内容説明
「ペンタゴンのスパイか?」「北のスパイか?」…多方面からの根拠のない嫌疑と圧力にも屈することなく南北双方に等距離を保ち、いかなる組織にも肩書きにも拠らずに「亡命」の地、日本に身を置きながら、躯ひとつで朝鮮半島の分断に抵抗し続け、激動の現代史の数々の歴史的現場に立ち会いながら、志を貫いた、その生涯。
目次
第1章 私は小さな鳳仙花の種
第2章 「解放軍」がもたらした戦争
第3章 ソウルの異邦人
第4章 亡命時代
第5章 私塾「シアレヒム(一粒の力)」の開設
第6章 アメリカと日本の本質を問う
第7章 すべての統一は善だ
第8章 抜け殻は去れ
第9章 私は元々民族主義者ではないか
第10章 何も心残りはない
著者等紹介
鄭敬謨[チョンギョンモ]
1924年7月11日、京城(現ソウル)に生まれる。1942年、京畿中学(現京畿高校)卒業。1945年、慶應義塾大学医学部予科修了。1947年、留学のため渡米。1950年、エモリー大学文理大卒業。朝鮮戦争勃発と同時に当時の駐米大使張勉氏の勧告を受け、米国防総省職員となり、板門店での休戦会談にも参加、朝鮮戦争におけるアメリカの侵略性を内側よりつぶさに体験。その後、韓国政府技術顧問、会社役員就任
鄭剛憲[チョンガンホン]
1954年横浜生まれ。1973年栄光学園高校卒業。1977年早稲田大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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