内容説明
『崩壊した帝国』で、ソ連邦崩壊を十余年前に予言した著者が、崩壊後の新資料を駆使して“レーニン”という最後の神話を暴き、「革命」の幻想に翻弄された20世紀を問い直す。ロシア革命を“慕奪”し、革命を“継続”する「ソ連」というシステムを考案したレーニンの政治的天才とは何だったのか。
目次
第1部 ウリヤーノフからレーニンへ(一八七〇~一九〇〇年)(人生修業;変化のるつぼ、ロシア;ボリシェヴィズムの起源)
第2部 職業的革命家(一九〇〇~一四年)(統一性―一つの党、一つの綱領、一人の指導者;一九〇五年―耐火試験;雌伏の時(一九〇五~一四年))
第3部 是が非でも革命を(一九一四~一七年)(革命のためにロシアの敗北を;すべての権力をソヴィエトへ(一九一七年二月~十月)
すべての権力をボリシェヴィキへ)
第4部 夢の終わり(一九一七~二四年)(国家の死から革命国家へ;是が非でも権力を守る;世界革命か、一国のみの革命か;民族自決が終わり、再び複合国家が構築される;『一歩前進、二歩後退』;ある知性の衰退)
著者等紹介
カレール=ダンコース,エレーヌ[カレールダンコース,エレーヌ][Carr`ere d’Encausse,H´el`ene]
ロシアおよび中央アジアを専門とする歴史学者・国際政治学者。アカデミー・フランセーズ終身幹事、欧州議会議員、パリの政治学院卒、ソルボンヌ大学で歴史学博士号、さらに同校で文学・人文科学国家博士号を取得、母校で教鞭を執った
石崎晴己[イシザキハルミ]
1940年東京生。早稲田大学大学院博士課程単位取得。青山学院大学文学部教授。専攻はフランス文学
東松秀雄[トウマツヒデオ]
1952年、愛知県生まれ。1983年、青山学院大学大学院博士課程単位取得。現在、青山学院大学講師。専攻はフランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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