内容説明
各ジャンルで長年の現場経験を積んできた名編集者たちが、今日の出版・編集をめぐる“危機”を前に、次世代に向けて語り尽くす、「編集」の原点と「出版」の未来。
目次
第1部 編集とは何か(総合雑誌;文芸雑誌;児童書;人文学芸書)
第2部 私の編集者生活(「志」と「屈辱」をバネに;倒産に縁の深い編集者人生;運命としての編集者稼業;取次に頼らない本作り)
第3部 (討論)編集の危機とその打開策(「危機」の現状分析―出版の産業化と編集の現場;読者とは何か―読者は必ず存在する;出版とは何か―「家業」としての出版;編集者とは何か―編集者の資質;編集とは何か―無から有を生みだす喜び;時代と切り結び、国境を越える編集者;編集の歴史とその未来)
著者等紹介
粕谷一希[カスヤカズキ]
1930年東京生まれ。東京大学法学部卒業。1955年、中央公論社に入社、1967年より『中央公論』編集長を務める。1978年、中央公論退社。1986年、東京都文化振興会発行の季刊誌『東京人』創刊とともに、編集長に就任。1987年、都市出版(株)設立、代表取締役社長を歴任。現在、評論家、ジャパン・ジャーナル社長
寺田博[テラダヒロシ]
1933年長崎生まれ。早稲田大学教育学部国文科卒業。1956年、スタイル社に入社。1961年、河出書房新社に入社、1966年より『文芸』編集長を務める。1976年、河出書房新社退社。1982年より福武書店『海燕』創刊編集長、福武書店取締役出版本部長を歴任。定年退職後、文芸評論活動に従事
松居直[マツイタダシ]
1926年京都生まれ。同志社大学法学部卒業。1952年、福音館書店の創業に参画、福音館書店編集部で創作絵本の出版に力を注ぐ。1956年より月刊絵本『こどものとも』編集長を務める。社長、会長をへて、1997年より相談役、現在に至る。絵本の創作や批評活動も精力的に展開している
鷲尾賢也[ワシオケンヤ]
1944年東京生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業。1969年、講談社に入社。『週刊現代』編集部を経て、現代新書編集部に異動。1979年より現代新書編集部編集長。「選書メチエ」「健康ライブラリー」「現代思想の冒険者たち」「日本の歴史」などを創刊。2003年、取締役を最後に現役を退く。現在、講談社顧問
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