邂逅

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  • サイズ B6判/ページ数 231p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784894343405
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0010

内容説明

脳出血に倒れ、左片麻痺の身体で驚異の回生を遂げた社会学者・鶴見和子と、半身の自由と声とを失いながら、脳梗塞からの生還を果たした免疫学者・多田富雄。病前、一度も相まみえることのなかった二人の巨人が、今、病を共にしつつ、新たな思想の地平へと踏み出す奇跡的な知的交歓の記録。

目次

自己と非自己について―多田富雄さんへ(二〇〇二・五・三一)(鶴見和子)
創造性について―鶴見和子さんへ(二〇〇二・六・一四)(多田富雄)
異なるものが異なるままに―多田富雄さんへ(二〇〇二・七・七)(鶴見和子)
超越とは何か―鶴見和子さんへ(二〇〇二・七・二七)(多田富雄)
自己と創造性―多田富雄さんへ(二〇〇二・一二・一)(鶴見和子)
異なった階層間の接点―鶴見和子さんへ(二〇〇三・一・三)(多田富雄)
「われ」とは何か―多田富雄さんへ(二〇〇三・一・二六)(鶴見和子)
自己と他者について―鶴見和子さんへ(二〇〇三・三・二〇)(多田富雄)

著者等紹介

多田富雄[タダトミオ]
1934年、栃木県結城市生まれ。東京大学名誉教授。専攻・免疫学。元・国際免疫学会連合会長。1959年千葉大学医学部卒業。同大学医学部教授、東京大学医学部教授を歴任。71年、免疫応答を調整するサプレッサー(抑制)T細胞を発見、野口英世記念医学賞、エミール・フォン・ベーリング賞、朝日賞など多数受賞。84年文化功労者。能に造詣が深く、舞台で小鼓を自ら打ち、また『無明の井』『望恨歌』『一石仙人』などの新作能を手がけている。2001年5月2日、出張先の金沢で脳梗塞に倒れ、右半身麻痺と仮性球麻痺の後遺症で構音障害、嚥下障害となる。著書に『免疫の意味論』(大佛次郎賞)『独酌余滴』(日本エッセイストクラブ賞)など多数

鶴見和子[ツルミカズコ]
1918年、東京生まれ。上智大学名誉教授。専攻・比較社会学。1939年津田英学塾卒業後、41年ヴァッサー大学哲学修士号取得。66年プリンストン大学社会学博士号を取得。論文名Social Change and the individual:Japan before and after Defeat in World War2(Princeton Univ.Press,1970)。上智大学外国語学部教授、同大学国際関係研究所所長を務める。95年南方熊楠賞受賞。99年度朝日賞受賞。幼少より佐佐木信綱門下で短歌を学び、花柳徳太郎のもとで踊りを習う(二十歳で花柳徳和子を名取り)。1995年12月24日、自宅にて脳出血に倒れ、左片麻痺となる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

28
多田氏は、仮性球麻痺による重度の構音障害で、嚥下障害もある(13頁~)。恐ろしい症状。機能はリハビリの本を読んだが、リハに汗を流し、痛む関節に歯を食いしばりながら、楽しんで居るという(33頁)。誠に頭の下がる行為だと思う。鶴見氏は、人間が病気になることは文化とも言われる(37頁)。私も痛風患者だが、文化の担い手なのだ。氏は内発的発展論を構築されたが、倒れた後はリハに役立ち、内発性ある自分を体感されているというのだ(41頁)。2015/09/23

fishdeleuze

9
免疫学者・能作者の多田富雄さんと社会学者で歌人の鶴見和子さんの往復書簡集。お二人とも、脳梗塞に罹患し重い後遺症がある。分野横断的な活動をする多田さんの仕事は、乱暴な言い方をしてしまえば、免疫学においてもそして能においても、自己と非自己、この世とあの世、そのはざかいそして越境(超越)、還元主義からの自由である。それを社会学の理論とぶつけ、あらたな理論的枠組みを作りたいと言うのが本書の狙いなのだろう。おふたりの病を得たあとの、そしてリハビリをしていく途中での身体性についての発言はとても興味深く読んだ。2017/05/06

satooko

2
脳梗塞による半身不随と失声状態の多田富雄と、脳出血による左辺麻痺になってしまった鶴見和子の往復書簡集。さすがの二人でも病を得てから見えることが多かったことに納得。書簡企画前に実際に会っていなかったことが、よい方に出たように思える2012/03/06

polygoodman

2
追悼多田富雄。免疫学と能を同時に語ることのできる、まさにスーパーシステムなお方。2010/04/29

takao

1
ふむ2024/10/06

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