内容説明
神秘的・幻想的な自然賛美の異色作。セルジュ・ムーレはプロヴァンスの寒村で敬虔な司祭として暮らしていた。ある夜、熱病で倒れた彼は近くの広大な庭園パラドゥーに運ばれ、そこで野性的な娘アルビーヌの献身的な看護をうける。二人はたがいに惹かれあい、自然のなかで愛の日々に陶酔するが、やがて別離のときがやってくる。アルビーヌは彼を待ち続けるが…。
著者等紹介
ゾラ,エミール[ゾラ,エミール][Zola,´Emile]
1840年、パリに生まれる。フランスの作家・批評家。22歳ごろから小説や評論を書き始め、美術批評の筆も執り、マネを擁護した。1862年、アシェット書店広報部に就職するが、1866年に退職。1864年に短編集『ニノンヘのコント』を出版、1865年に処女長編『クロードの告白』を出版。また自然主義文学の総帥として論陣を張り、『実験小説論』(1880年)を書いた。1891年には文芸家協会会長に選出される。1897年暮れからドレフュス事件においてドレフュスを擁護、1898年1月、「私は告発する!」という公開状を発表。そのため起訴され、同年7月イギリスに亡命。翌年6月に帰国、空想社会主義的な『豊穣』『労働』などを書いたが、1902年9月29日、ガス中毒により急死
清水正和[シミズマサカズ]
1927年生まれ。京都大学仏文科卒。専門は、フランス19世紀文学と関連芸術。2002年歿
倉智恒夫[クラチツネオ]
1936年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。現在、川村学園女子大学人間文化学部教授、千葉大学名誉教授。専門は、比較文学、フランス文学
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感想・レビュー
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NAO
星落秋風五丈原
兎乃
ラウリスタ~
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