感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
1.3manen
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著者は評者と同じ年。「ラスキンとマルクス」の節に注目したい(199ページ~)。貧乏、貧困の問題は、煎じ詰めれば結局、富をどう考えるかであろう。書道を極めてもいる河上は、富という感じのつくりに着目した。wealthのwealとは福thを付けている(225ページの54の注)。富でも福でも畐で共通している。漢字の原義は富は財そのものであるという。ここに着目したことは、経済学は実は文字学、文学との関わりが濃厚であるということである。現在、手書きの機会が滅法減った。評者は手書きで細野真宏『家計ノート』小学館に書く。2012/11/16




