内容説明
飛翔する想像力、徹底した史料批判の心。『娼婦』『においの歴史』『浜辺の誕生』『人喰いの村』『音の風景』『レジャーの誕生』『私生活の歴史』『時間・欲望・恐怖』『記録を残さなかった男の歴史』…全く新しい歴史学である感性の歴史を切り拓いてきたコルバンが自らの生い立ちから現在に至るまでの足跡を初めて語る。
目次
1 ノルマンディーでの子供時代
2 90脊振山万のリムーザン人
3 歴史家と娼婦―『娼婦』
4 黄水仙と前浜―『においの歴史』『浜辺の誕生』
5 定期市広場での死―『人喰いの村』
6 鐘が語ること―『音の風景』
7 時間の使い方―『レジャーの誕生』
8 もっとも内面的=親密なもの―『私生活の歴史』『時間・欲望・恐怖』
9 オルヌ県の一介の木靴職人―『記録を残さなかった男の歴史』
10 教師と研究者
著者等紹介
コルバン,アラン[コルバン,アラン][Corbin,Alain]
1936年、フランスのオルヌ県に生れる。カーン大学卒業後、歴史の教授資格取得(1959年)。リモージュのリセで教えた後、トゥールのフランソワ・ラブレー大学教授として現代史を担当(1972‐1986)。1987年よりパリ第一(パンテオン=ソルボンヌ)大学教授として、モーリス・アギュロンの跡を継いで19世紀史の講座を担当
小倉和子[オグラカズコ]
1957年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。1989年、パリ第十大学新制度博士号取得。現在、立教大学観光学部教授。19・20世紀フランス文学専攻
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。