南方熊楠・萃点の思想―未来のパラダイム転換に向けて

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  • サイズ A5判/ページ数 190p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784894342316
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0036

内容説明

欧米への放浪と那智陰栖のなかで熊楠が到達した、日本と西洋、地域と地球を自在に往還する「萃点」の思想とは何か。「内発性」と「脱中心性」との両立を追究する鶴見和子が、熊楠思想の深奥から汲み出したエッセンス。気鋭の熊楠研究者・松居竜五との対談も収録。

目次

1 転換期の巨人・南方熊楠(創造性の謎;学問大好き学校大嫌い ほか)
2 創造性について―柳田国男・南方熊楠・今西錦司(創造性の定義;異文化のぶつかりあいの中から生れる創造性―ぼかしの論理 ほか)
幕間(辺境から風が吹く;熊楠には理論があった―『十二支考』 ほか)
3 南方曼陀羅―未来のパラダイム転換に向けて(南方曼陀羅とは;十九世紀から二十世紀への変わり目における偶然性と必然性 ほか)
4 対談「南方曼陀羅」をめぐって(南方熊楠との出会い;熊楠の「古代論理」 ほか)

著者等紹介

鶴見和子[ツルミカズコ]
1918年東京生まれ。39年津田英学塾卒業、41年ヴァッサー大学哲学修士号取得。65年ブリティッシュ・コロンビア大学助教授、66年プリンストン大学社会学博士号(Ph.D.)取得、69年上智大学外国語学部教授、同大学国際関係研究所所員(~89年。82~84年同所長)。現在、上智大学名誉教授。専攻、比較社会学。95年南方熊楠賞受賞。99年度朝日賞受賞
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

koala-n

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『南方熊楠 地球志向の比較学』以降に書かれた熊楠関連の文章中、比較的読みやすいものが集められている。一番最初に収められている熊楠の伝記的な文章が最も量が多くて、残りの文章はこの伝記部分で触れられたことを色々な形でパラフレーズするという構成。中心となるのは、いわゆる「南方曼荼羅」をどうとらえるかで、突っ込んだ解明はなされてないが、それでも大枠は示されている。そのキーワードが「萃点」で、様々な因果が縁として交わる部分とのこと。少し食い足りないが、よく整理されているので熊楠入門として、絶好の一冊だと思う。2013/08/06

OraInuchan

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通読2回目。2024/02/13

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